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患者さん向け待合室で読める1・分・間コラム~nico 2017年8.9.10月号より~

2017年8月号

nico 2017年8月号(新聞クイント9月号掲載分)
『子どもの過剰歯・欠如歯 etc. をチェック! パノラマレントゲン 一度撮りましょう。』より 山﨑要一(鹿児島大学大学院教授)

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 お子さんの永久歯の生え代わりは、うまくいくのが当たり前だと思いがちですが、じつは、外から見ているだけではわからない問題が起きてくることがあるんです。

なかでも特に多いのが「過剰歯」と「先天性欠如歯」。ですが、これらは早期発見で歯並びや噛み合わせを守ることのできる場合も多々あります。お子さんが7歳くらいになったら、一度歯科医院でパノラマレントゲン(お口の中全体のレントゲン写真)を撮ってみませんか?

30人に1人!の「過剰歯」

「過剰歯」とは「余分な歯」のこと。親知らずを除いて本来必要な28本の永久歯のほかに、余分な歯の芽ができ、育ってしまったものをいいます。

過剰歯の問題点は、その余分な歯が、スクスクと生えてきてほしい永久歯の道筋をさえぎったり、それだけでなく、押して傷めてしまうことです。過剰歯が見つかる場所はたいていが上あごの前歯の周りで、「前歯がなかなか生えない」「前歯の生え方が変だ」と相談に来院した際、レントゲンで発見されることが多いです。

周りの歯の被害を防ぐには、早期発見が肝心。7歳を過ぎたら一度パノラマレントゲンを撮って、診てもらっておくと安心でしょう。

10人に1人!? の「先天性欠如歯」

必要な本数があごの中で育たず、歯が足りない「先天性欠如歯」は10人に1人程度に見られ、けっして特殊ではありません。あわてずに、まずは治療が必要か、経過観察でよいかを、お子さんの治療に慣れた歯科医師に診てもらいましょう。

矯正治療で対応できたり、乳歯がよい状態で残っているのなら、むし歯を予防して乳歯を大事にもたせ、経過観察をして、大人になって乳歯がダメになってからブリッジやインプラントを入れるという方法をとります。成人になっても乳歯を続けて使えるケースもめずらしくありません。

欠如歯の治療は、将来を見越しながら進めていくことが大事。ぜひ気長にお付き合いください。


「お子さんにレントゲンを」というと、放射線量が気になるかと思いますが、歯科では患者さんが最小の被ばく量で最大の利益を得られるよう適切に撮影しています。

過剰歯や先天性欠如歯をはじめ、お子さんのお口の中は、レントゲンで診ないとわからないことがたくさんあります。お子さんのお口の健康を守るために、パノラマレントゲンをお役立てください。

「nico」2017年8月号では、上記以外にもさまざまな解説を掲載しています。ぜひ手に取ってみてください。


2017年9月号

nico 2017年9月号(新聞クイント10月号掲載分)
『歯科治療がお役に立ちます。気になる口臭とめましょう!』より 植野正之(東京医科歯科大学大学院准教授)

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「生理的口臭」と「病的口臭」

口臭はいくつかの種類に分類でき、それぞれ原因が異なります。だれにでもある、軽い臭いの「生理的な口臭」や、ニンニクやお酒など食べ物による一時的な口臭があるほか、臭いが強くて悩みの種になりやすいのが「病的な口臭」です。

 病的な口臭は、どこからくるのでしょう?「胃腸が悪いと口臭が強くなる」と言いますが、これは、臭いが胃から口に上がってくると思われているからかもしれません。実際は、胃の入口は強い筋肉でギュッと閉まっているので、(ゲップは別として)臭いが上がってくることはまずありません。

 からだの病気で口臭がするなら、それは臭いの物質が体内を巡り肺から呼気として臭っているわけで、ふつうに考えて、これはよほど重篤な状態です。からだの治療が優先で、口臭どころではないでしょう。

クサい臭いは歯周病が原因。

病的な口臭で多いのは、じつは歯周病が原因の口臭です。臭い物質といってもさまざまありますが、口臭に特徴的にあらわれる臭い物質は、「硫黄化合物」と呼ばれる種類の揮発性ガスです。なかでも代表格は、硫化水素、メチルメルカプタン、そしてジメチルサルファイドで、それぞれに特徴的で強烈な悪臭があります。

 たとえるなら、硫化水素は卵が腐ったような臭い、メチルメルカプタンは魚や玉ねぎが腐ったような臭い、ジメチルサルファイドは生ごみのような臭いです。病的な口臭はこれらが混合したものなので、周囲のかたが不快に思うのも無理はないのです。

臭いの正体は細菌の出すガス!

これらのガスをつくるのはお口の細菌で、なかでも歯周病菌は、タンパク質を分解する酵素をもっており、その酵素でさかんにタンパク質を分解して、揮発性ガスを発生させます。歯周病が進むと、粘膜や老廃物が大好きな歯周病菌は、歯と歯ぐきのあいだの溝だけでなく、老廃物が積もる舌にも住みつき、舌苔から強い臭いを発するようになります。

舌の表面はデコボコしていて汚れがくっつきやすく、細菌にとっては居心地のいい場所です。しかし、舌苔が口臭の原因だからといくら舌を掃除をして努力をしても、おおもとの歯周病を治さないままでは、細菌が次々供給されるので、揮発性ガスはいつまでたっても止まりません。 

クサい臭いを元から断つには、歯周病の治療を受け、その後も定期的に歯のクリーニングをしてもらって、お口の清潔を保つことが必要です。プロのケアとセルフケアで、爽やかなお口で過ごしましょう!


2017年10月号

nico 2017年10月号(新聞クイント11月号掲載分)
『見えないところのダメージに要注意!転んだ!ぶつけた!?子どもの歯のケガ』より 宮新美智世(東京医科歯科大学大学院准教授)

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痛みや出血の有無だけで判断しないで。

お子さんが転んで歯をぶつけて「血が出ている」「痛いと泣いている」という場合、保護者のかたは迷いなく歯科を受診されると思いますが、そうではない場合――「出血がない」「痛みがすぐに治まった」という場合は、「歯科医院に連れて行くほどのケガかな?」と迷うこともあるようです。

 ですが、じつはこうしたケースこそ要注意。血が出ていなくても、歯の根っこ(歯根)や、歯の周りの組織(歯周組織)、ぶつけた歯が乳歯なら永久歯の芽にダメージが及んでいることがあるんです。また、しばらく時間がたってから痛みが生じることもあります。  

そうした外からは見えない部分へのダメージは、エックス線写真などを用いた専門家による検査が不可欠。ですから、出血や痛みがない場合もぜひ歯科を受診して、検査を受けてもらえればと思います。

ケガの影響はあとになってわかることも。

手や足をケガして治療を受けたあとは、完治するまで定期的に病院に通って経過観察を受けますよね。歯のケガの治療もそれと同じで、ケガをした歯には長期的な経過観察が必要となります。

  特に歯のケガの場合、受傷直後にはわからないけれど、時間がたつと見えてくるトラブルがたくさん。

  たとえば歯の根っこは、ぶつけたときにヒビが入っていることがあります。しかし、その亀裂がほんのわずかなときは、エックス線写真でも検出はほぼ不可能です。何日間または何週間かたち亀裂が広がって、はじめて「歯の根っこが破折している」と検出できます。

歯のケガによる目に見えない部分へのダメージや、あとになってわかるトラブルを見逃さないためには、歯科医院への受診と経過観察がとても大切。もしお子さんがいままで歯科医院に通っていなかったのでしたら、この機会に(できれば保護者のかたもいっしょに)、メインテナンスに通われてはいかがでしょうか。

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