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患者さん向け待合室で読める1・分・間コラム~nico 2017年1.2.3.4月号より~

2017年1月号

nico 2017年1月号(新聞クイント2月号掲載分)
『その治療に責任をもちたい。だから メインテナンスにおいでください!』より 伊藤 中(大阪府開業)

 歯が痛くなって歯科医院を受診したらほかにも悪いところが見つかったり、治療が終わって安心していたら、しばらくしてまた悪くなった経験はありませんか?  お口の環境を改善して病気の原因を減らさないと、新たなトラブルと治療のいたちごっこに。むし歯や歯周病になりにくいお口に変えるため、定期的なメインテナンスをはじめましょう!

治療の繰り返しを止めるには?

メインテナンスとは、歯科医院で受けられるプロフェッショナルケアのこと。お口の健康診断のほかに、歯や歯ぐきをすみずみまでクリーニングし、患者さんに合ったセルフケアや間食のコツをお教えします。

患者さんにメインテナンスの大切さを説明するとき、私はこんなたとえ話をよくします。「もし高血圧が原因で血管が切れたとき、血管だけつないで患者さんを帰すお医者さんはどこにもいませんよね?」って。

高血圧の改善のために、患者さんごとに原因を調べ、投薬や食事指導など、その人に合った指導をするはずです。そのままだと再発してしまいますからね。

お口の中の病気も同じです。治療がうまく終わっても、原因を減らさなければまた同じことが起きてしまう。だからこそ、専門家が患者さんといっしょに歯を守るメインテナンスが大切なのです。

メインテナンスで歯を守る!

歯周病が進行すると深い歯周ポケットができますが、問題は、治療して炎症が治まったあともポケットがなかなか浅くならないこと。放っておくと、歯ブラシの届かないポケットの奥に歯石やプラークが溜まって炎症が再発し、重篤になりやすいのです。

また、詰め物や被せ物の周りは、削ったことのない健康な歯にくらべむし歯に弱いってご存じですか? 歯と詰め物の継ぎ目には、どんなに上手に治療をしても、ミクロの目で見るとギャップ(段差)があり、そこにプラークが溜まりやすいからです。

むし歯も歯周病も、知らないうちに少しずつ壊れていく病気。壊れてから「穴が開いた!」「グラグラする!」と気づいて治療を受けても、歯を救うには手遅れになってしまっている場合が多々あります。

 早めに気づいて対策をとるため、メインテナンスをはじめましょう! むし歯と歯周病のコントロールをトータルに受けられるので、歯の寿命に断然違いがでてきます。  痛くなったら行く歯科医院から、お口の健康管理のために定期的に通う歯科医院へ。歯医者さんとの新しいお付き合い、はじめてみませんか?


2017年2月号

nico 2017年2月号(新聞クイント3月号掲載分)
『抜歯のまえ 抜歯のあと コンプリートガイド』より 坂下英明(明海大学歯学部教授)

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現在の歯科は、よほどの理由がなければ歯を抜きません。歯を救う方法はないかと検討したり、治療をしてみたりして、それでもやはり「炎症が止まらない」「周りの健康な歯まで悪くしてしまう」という場合に歯を抜いています。

 とはいえ、いくら理由があるといっても、患者さんにとって抜歯はつらい選択。頭で理解はしていても、心は不安でいっぱいという方もおられるでしょう。  そこで今回は、抜歯まえに患者さんに必ず知っておいていただきたい注意事項や、抜歯後のスムーズな治癒に役立つアドバイスをコンパクトにまとめてご紹介します。

抜歯のまえのチェックポイント

  • 持病の薬は必ず申告を!
  •  狭心症や脳梗塞などの治療で血液サラサラの薬を飲んでいる方は、血が止まりにくいので事前に必ず申し出てください。  また、中高年の女性に多い骨粗しょう症。この薬は、抜歯したときあごの骨が壊死する副作用がごくまれに出ます。その危険性を回避するために、こちらの薬も、服薬している方は必ず事前に申し出を。

  •  体調管理に気をつけて。
  •  つい軽く考えがちですが、抜歯の手術は、骨がむき出しになる小外科です。体調はキズの回復にとてもだいじですので、体の調子を整えてのぞみましょう。

    このほか、抜歯の予約は医院の休診日の前日は避けたり、事前に歯科から処方されている抗炎症剤などの薬はしっかり飲んでおくことも大切です。

    抜歯のあとのチェックポイント

  • ガーゼは30分ちゃんと噛もう!
  •  傷口をおさえ止血するため、抜歯後にはガーゼを「30分間」しっかり噛みましょう。血が止まったと自己判断し半端にやめると再出血のもとです。

  • ブクブクうがいはNG!
  •  傷口にふたをしてくれている血餅が、うがいや舌で触れたせいでなくなってしまうと、骨が露出しひどい痛みが。口をすすぎたいときは、水をそっとふくむ程度で。抜歯した日の歯みがきもお休みしましょう。  このほか、鎮痛薬は痛くなるまえに飲んだり、食事はトロトロのおかゆやポタージュ、ゼリーなどにしたり、運動、入浴、飲酒は2~3日我慢することも大切です。

    歯を残すのはとてもだいじなこと。ですが、治らない病巣を温存していると炎症があご・頬・鼻に広がり、さらに危険な状態におちいることもあります。必要な抜歯は適切に受け、からだを守っていきましょう。


    2017年3月号

    nico 2017年3月号(新聞クイント4月号掲載分)
    『糖尿病、高血圧etc. 持病のあるかた 歯科受診にもお薬手帳を忘れずに!』より 丸岡 豊(国立国際医療研究センター病院 歯科・口腔外科診療科長)

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    「お薬手帳」は歯科でも役に立ちます。

    「歯科の受診時に『お薬手帳』を」なんて聞くと不思議に思う方もおられるかもしれませんね。からだとお口の中のことは、ともすると別物と思われがちです。しかし実際には、持病やその治療薬が歯科治療に与える影響はたいへん大きいのです。

     たとえば、血液サラサラの薬を飲んでいる患者さんが、それを歯科に知らせず抜歯を受けたら血が止まらずたいへんなことに。歯科医師が適切な配慮をし安全な治療をするには、正確な情報が必須なのです。

     ただそうは言っても、正確に伝えることは容易ではありません。病院をかけもちし、いろいろな薬を飲んでいる方も珍しくないですし、受けている治療をご自分ですべて把握しておられるとも限りません。  そういうときに頼りになるのが「お薬手帳」。少なくとも医科で治療中の方に関しては、受けている治療、飲んでいる薬が歯科医師に正確に伝わります。

    歯科治療に影響する持病と薬って?

    とくに「糖尿病」と「高血圧」は歯科治療への影響大。このふたつの病気はかかっている人が多いだけでなく、血栓症、動脈硬化、腎不全などの合併症が起きるきっかけとなります。  糖尿病の方は、歯周病の炎症が起きやすく、治りにくい傾向があります。また、手術後や抜歯後の傷が治りにくく感染しやすいです。  糖尿病の合併症である心血管病の治療のために血液サラサラの薬(抗凝固薬、抗血小板薬)を飲んでいると、外科処置後になかなか血が止まりませんので、止血処置を念入りに行う必要があります。

     高血圧の方は、血圧のコントロールがされていないと、歯周ポケットの深いところをスケーリングしたり、歯ぐきの切開や抜歯などの外科処置をしたときに出血しやすい傾向があります。  高血圧の合併症である心血管病の治療のために血液サラサラの薬を飲んでいると、外科処置後になかなか血が止まりません。また、血圧がコントロールできていないと、治療中に血圧が急上昇してめまいやふらつきが起きて危険なことも。  ほかにも、骨粗しょう症の治療薬(BP剤)、リウマチやアレルギーの症状を抑えるステロイドなども治療に影響します。

    いまどんな持病の治療を受け、どんなお薬を飲んでいるのか、正確かつ簡単に伝えられる「お薬手帳」。皆さんのお口やからだを守るために欠かせないものですので、ぜひ歯科受診の際にもお持ちください。


    2017年4月号

    nico 2017年4月号(新聞クイント5月号掲載分)
    『「きれいになる」だけじゃない! 矯正治療でウェルエイジング』より 橋場千織(東京都開業)

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     「歯並びをきれいにするもの」というイメージのある矯正治療。ですが、矯正治療のメリットは、審美的なものだけではありません。歯がきれいに並び、噛み合わせがよくなることは、若々しく健やかに年を重ねるためにも重要なんです。

    矯正治療で「お口の機能」を改善!

    矯正治療の「きれいになる」以外のメリット。それはずばり「お口の機能の改善」です。お口には、モノを噛む(咀嚼)、モノを飲み込む(嚥下)、発音する、表情をつくる、唾液を分泌するといったさまざまな機能があります。どれも生きていくうえで大切な機能ですが、なかでも重要なのは、「よく噛めるようになる」ということ。  食べ物を咀嚼し、栄養を摂取するためには、よい歯並びと噛み合わせが大切です。それは、ご高齢になるほどいっそう重要になっていきます。

    また、噛み合わせがよくなると、よく咀嚼できるようになるので、唾液が出やすくなります。この「唾液が出やすくなる」というのも、若さを保つ秘けつの1つ。  唾液にはからだに有益な酵素やホルモンがたくさん含まれています。消化を助けるアミラーゼ、リパーゼなどの酵素をはじめ、咀嚼物に粘りを与え嚥下を助けるムチン、それに骨・筋肉を強くするパロチン(若返りホルモンといわれます)などなど。唾液がたくさん分泌されるということは、からだの中から若返ることになるのです。

     くわえて、 千葉市や文京区による、「8020」達成者を対象とした噛み合わせの調査では、反対咬合(受け口)や開咬の人がほとんどいなかったことがわかっています。歯の一部分に負担がかかる、よくない噛み合わせのままでは、より多く歯を残すのは難しいことがわかります。

     このように、正しい歯並びは「美と健康のファンダメンタル(基礎)」。矯正治療によるお口の機能の改善は、ウェルエイジングのカギとなります。  噛み合わせの改善は、入れ歯やインプラントでも可能ですが、「できるだけ自分の歯で」というのは、皆さん共通のお気持ちではないでしょうか。  お子さんや若い人がされている印象が強い矯正治療。けれども、最近は歯のの大切さが浸透してきたせいか、40代や50代から治療を始める人も増えています。  歯並びが気になっているけれど、「今さら矯正なんて……」と尻込みしているあなた。けっして遅くはありません。いつまでもおいしく食べ、楽しく笑い、健やかに過ごすために、矯正治療がきっとお役に立てると思います。

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