2007年12月1日掲載

金田義夫、榎本紘昭、両氏が日本の歯科について語る

<b><font color='green'>日本インプラント臨床研究会(CISJ)特別講演会</font></b>

<b><font color='green'>日本インプラント臨床研究会(CISJ)特別講演会</font></b>
 さる12月1日(土)、株式会社ヨシダ(東京都)にて、「日本インプラント臨床研究会(CISJ)特別講演会」(井汲憲治会長)が約100名の参加者を集め、盛大に開催された。  初めに、金田義夫氏(東京都開業)が「94歳、歯科医師としての人生を語る」と題し、戦前・戦時中・戦後の自身の歯科医師人生について語った。その中でも、ドイツへ留学して日本にはない歯科医療制度を学んだこと、アメリカで初めてインプラントに遭遇したことが、その後の歯科医師人生を大きく変えたことを強調した。  つぎに、榎本紘昭氏(新潟県開業)が、「Harmony of Crown and Gingival Shape」と題し、健全歯の歯冠、歯槽堤および顎堤形態から考えるインプラント治療について、 1)歯肉の状態 2)インプラント埋入ポジション 3)サブジンジバルカントゥア 4)プラットフォームスイッチング 5)結合組織移植 6)軟組織の造成 7)生体材料 と7つに項目を分けて解説した。  氏はいかに基本的な天然歯の治療が重要で、それなくしてはインプラントの治療は語れないということを強調した。とくに、アジア人種特有の健全歯および健全歯周囲の硬・軟組織の形態を把握することが、インプラントの成功に近づくということを述べた。  本講演会では、金田、榎本、両氏から日本の歯科事情の過去と未来について、大変貴重な話を聞くことができた。

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