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  • <font color='green'><b>第4回JDA学術講演会「総義歯の「吸着」を完全マスターしよう!!」開催</b></font>

2012年12月9日掲載

<font color='green'><b>第4回JDA学術講演会「総義歯の「吸着」を完全マスターしよう!!」開催</b></font>

<font color='green'><b>第4回JDA学術講演会「総義歯の「吸着」を完全マスターしよう!!」開催</b></font>
 さる12月9日(日)、秋葉原UDX(東京都)において「第4回JDA学術講演会「総義歯の「吸着」を完全マスターしよう!!」(スタディグループJDA〔Japan Denture Association〕主催、阿部二郎代表)が開催された。本講演会は、「下顎総義歯吸着理論」に関する多くの著書・論文でとくに著名な阿部二郎氏(東京都開業、東北大学大学院歯学研究科臨床教授)が代表を務める「JDA」による、4回目のオープン学術講演会。2009年以来、例年12月に行われている本会であるが、今回も前回を上回る約230名を集める盛況となった。以下に、演題および演者を示す。 ・「下顎総義歯の「吸着」が得られない症例の対処法」(佐藤勝史氏、山形県開業) ・「本当は難しい上顎の「吸着」の難症例」(阿部氏) ・「吸着して機能的な義歯 ―総義歯3つのエッセンス―」(齋藤善広氏、宮城県開業) ・「「吸着」する成功義歯への近道~BPS~」(山崎史晃氏、富山県開業) ・「「吸着」義歯の概念と技法の導入でここまで変わった私の義歯臨床」(松下 寛氏、東京都開業)  今回の内容は、JDA会員諸氏の執筆および講演活動によってますます知名度を増してきた「下顎総義歯吸着理論」に関する現時点での集大成といえるもの。いずれの演者も、症例選択と術式を遵守すれば術者にかかわらず下顎総義歯の吸着が得られるとする同理論の概要はもちろんのこと、これまで語られる機会の少なかった吸着が得られない場合のレスキュー法(佐藤氏)や、吸着はしたものの痛みを訴える症例への対処(山崎氏)、および他の理論で製作された義歯に対する形態修正・調整法(松下氏)など、単なる解説を超えた臨床的な疑問に言及。同理論のより幅広い展開が感じられる内容としていた。また、齋藤氏は氏がかねてから提唱している「機能時の義歯の動きのコントロール」の考え方に加え、患者を招いた印象採得・咬合採得のデモンストレーションを披露して好評を博していた。そして阿部氏は、あえて上顎をテーマとした演題を設定。フラビーガムやシングルデンチャーといった上顎総義歯を困難にさせる問題への考察に加え、氏の最近の研究内容を各種披露。総義歯製作法による患者満足度の違いや、実現間近とされるCAD/CAMによる総義歯製作など、今後の総義歯学全体を見通す内容としていた。

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