社会|2024年12月3日掲載
「口活!腸活!〇活! 全身の影響をズバリ!わかりやすく!」をテーマに
東京デンタルフェスティバル2024、10周年を迎え盛大に開催
さる12月1日(日)、東京デンタルフェスティバル2024(公益社団法人東京都歯科医師会、井上惠司会長/Haleonジャパン、野上麻理代表取締役社長主催)が、現地参加(歯科医師会館)100名、オンライン参加3,000名のハイブリッド形式で盛大に開催された。本フェスティバルは、楽しみながら口腔疾患への予防意識を高め、定着させることを目的に年1回開かれ、今年で10回目となる。
まず小林隆太郎氏(日本歯科大学東京短期大学学長)が「これからのライフステージのために ~口活!「口腔健康管理」のチカラ~」と題して講演。歯周病やう蝕の細菌から健康を守る「口腔衛生管理」、食べる、話す機能を守る「口腔機能管理」、それらを守ることで実現する「健康寿命の延伸」の3つの視点から「口腔健康管理」を行うことの重要性を解説。オーラルフレイルや誤嚥性肺炎と口腔の健康との関係や、体を元気にするうえでの「食」の重要性などの話も交えながら、生涯にわたる「口腔健康管理」が命を大事にすることにつながると訴え、その実現のためには日頃のセルフケアに加え、歯科でプロフェッショナルケアを受けることの必要性を強調した。
続いて「全身の細胞の質を上げる腸活と口活の大切なポイント」と題して小林暁子氏(医師、小林メディカルクリニック東京)が登壇。腸内環境を整えることの重要性が認知されている一方、食事の内容や運動不足、ストレスなどの影響により腸の健康は悪化傾向にあり、最近では若年化している印象があると指摘。「腸活」の実際として、体を軽くたたいて自律神経を整える「タッピング」や、腸の機能を改善する「天枢のツボ押し」を、実演を交えて紹介したほか、水分不足解消となる朝起床時のコップ一杯の水の摂取、口腔や全身、認知症の予防にもつながる咀嚼の重要性、腸内環境を整える食物繊維の摂取について解説。腸内環境を整え、元気になるためにできるヒントをわかりやすく提示した。
最後に、小林隆太郎氏、小林暁子氏に、井上氏も加わったシンポジウムが催され、歯科受診のタイミングや気軽に受診するためのノウハウ、義歯の管理、おならの回数など、視聴者から寄せられた質問への回答や、自身の心がけている「○活」などについてトークが繰り広げられた。