Gradation ～修復・補綴治療の狭間の中で～

講演内容

　今日、情報入手の効率が上がり、研鑽さえ積めば一定水準の治療技術を習得することは比較的容易な時代といえる。しかし、真に重要なことは、何かに固執しすぎることなく習得した手技を適材適所に応用できるかどうか、そして、ベクトルを見誤らずに的確かつ簡潔な治療計画を立てられるかどうかである。それこそが、補綴治療の成功率を高める鍵だと考える。
　本講演では、修復と補綴という概念が近似してきている現代において、私の見解を前歯部そして咬合再構成の症例を通してお伝えしたい。