

セッション

講演内容
IOSを用いたデジタル印象採得には、高精度、患者の快適性向上、作業の効率化といった利点がある。一方で、歯肉縁下マージンのスキャンにおいては、唾液や出血の影響で鮮明な画像を採得することが困難という課題がある。歯肉縁下マージンを正確にスキャンするための鍵は、“乾燥した0.5mm以上のスペースの確保”にある。
本講演では、歯肉縁下マージンを適切にスキャンするための、①圧排糸の選択、②止血剤による乾燥状態の確保、③スキャンプロトコールの最適化を解説する。これらを実践することで歯肉縁下マージンのスキャン精度が向上し、補綴装置の適合性が高まる。明日から“即実践”できる具体的な手法を提示したい。