

セッション

講演内容
近年の歯科疾患実態調査(厚生労働省)によれば、日本人が歯を喪失するリスクは確実に少なくなっているといえる。一方、永久歯の抜歯原因調査報告書(8020推進財団)によれば、抜去歯のうち62.7%が無髄歯であったため、歯内療法は歯の喪失に少なからず影響していることが推察される。ただし、不幸にも歯内療法が必要になったとしても、近年の歯内療法の器材や術式に関する発展は目覚ましく、従来では保存不可能だった多くの歯を救うことができるようになった。
本講演では、歯内療法学的観点から抜歯基準について考えてみたい。