目次
序文
執筆者・監訳者・翻訳協力
PART1:21世紀のペリオ&インプラントロジーの理解から始めよう
第1章 歯周治療に起きた21世紀のパラダイムシフトとは
パラダイムシフト(1):歯周病の原因は歯石ではなくプラーク中の細菌である
パラダイムシフト(2):歯周病の重篤度には宿主リスク因子が関与している
1.局所的“細菌性”リスク因子
1)歯周炎は歯周病原細菌と宿主炎症反応との複雑な相互作用の結果生じる
2.全身的“宿主”リスク因子
1)喫煙とタバコ
2)心理・社会的ストレス
3)糖尿病
4)遺伝的素因
5)従来の歯周検査
3.歯周治療学における新しい時代の始まり
第2章 インプラントは歯周治療の何を変えたか
はじめに
歯周治療学の概念と実践の変化
インプラント治療による形態,機能,および審美性の回復
1.補綴主導型インプラント治療の概念の登場
2.GTR法とGBR法の登場
インプラントのバイオロジー
1.インプラント周囲組織病理学とインプラントの失敗
2.歯周病学的見地からのインプラント周囲の解剖
3.インプラント周囲軟組織の生物学的な高さ
4.インプラント周囲炎
5.微生物学
6.炎症性の反応
7.インプラント周囲の角化付着粘膜
8.インプラント周囲炎の治療
9.生体力学的な負荷
10.インプラントのモニタリングとメインテナンス
11.エックス線写真による評価
12.微生物学的なモニタリング
13.詳細な情報の必要性
まとめ
PART2:ペリオサージェリー:そのディシジョンメイキングと術式
第1章 ポケット除去のための切除療法
歯周外科治療の変遷
ペリオドンタルサージカルツリー
歯肉切除術
フラップ手術
改良型Widmanフラップ手術(MWF)
歯間乳頭保存術(PPT)
骨整形術・骨切除術
歯根切除・ヘミセクション
まとめ
第2章 ポケット除去のための再生療法
臨床家が理解すべき基本的なコンセプト
現行の歯周組織再生療法
1.骨移植材料の定義
2.各移植材料の適用
1)3壁性骨欠損に自家骨を用いて再生療法を行った症例
2)骨壁がわずかで,大きな骨欠損のある症例
まとめ
第3章 Periodontal Plastic Surgery
はじめに
歯肉弁側方・歯冠側移動術
Langerテクニックを用いた上皮下結合組織移植
パウチ・トンネル法(“Pouch and Tunnel”technique)
まとめ
PART3:インプラントサージェリー:その最新コンセプトと術式
第1章 審美領域への複雑なアプローチ最前線
審美領域への複雑なアプローチ最前線
審美性検査の基本的な項目
1.患者の歯科既往歴ならびに主訴
2.検査と診断
3.治療の選択肢
4.治療計画(外科的アプローチ)
5.治療の順序
6.手術の際の審美性に対する配慮
7.手術手技
1)移動した犬歯に新しいセメント‐エナメル境(CEJ)を設定
2)インプラント埋入手術のフラップの形状と「ロール」法による歯槽堤増大術
3)適切な位置へのインプラント埋入と縫合
4)犬歯の根面被覆
8.手術結果
9.補綴処置
まとめ
第2章 審美領域における抜歯:フラップレス法によるインプラントの即時埋入
はじめに
審美インプラント治療の実現に必要な条件
1.骨吸収を防ぐための考慮
2.インプラントの埋入時期の考慮
1)段階的インプラント埋入
2)遅延型インプラント埋入
3)即時インプラント埋入
フラップレス法
1.フラップレス法による即時インプラント埋入の適応
1)抜歯予定歯の周囲に十分な骨が存在
2)隣在歯の歯周組織が健康
3)バイオタイプ
2.フラップレス法による即時インプラント埋入の禁忌
症例1:インプラントの即時埋入
症例2:インプラントの即時埋入と暫間補綴
まとめ
第3章 上顎前歯部即時埋入インプラントに対する結合組織および骨移植:三日月形移植
はじめに
インプラント周囲の硬・軟組織の重要性
臨床術式
1.インプラント埋入部位の軟組織および硬組織の評価
外科術式
1.抜歯窩の処置
2.インプラント埋入
3.骨移植
4.三日月形結合組織移植片の採取
5.移植部への移植片の設置と縫合
6.術後指導
7.結果
考察
まとめ
監訳者のことば