目次
序 文
PART I<共通>
SECTION 1 歯科診療の流れ(編集:河野文昭)
1.診療(木村智子)
1) 医療面接
2) 口腔内の診察と検査
3) 口腔外・顔貌・全身観察
2.検査,診断(篠原千尋)
1) 検査の選択
2) 検査の留意事項
3)「 1.診療」と検査結果から診断名の推論
3.診療計画(大石美佳)
1) 治療計画
2) 患者へのインフォームドコンセント
3) 全身疾患の既往がある場合のかかりつけ医師への照会
4.診療行為と項目分類(河野文昭)
5.検証(河野文昭)
1) 主訴の改善
2) 主訴・主訴以外の部位の器質的改善
3) 経過観察
SECTION 2 医療管理(編集:平田創一郎)
1.POS に基づいた診療録(平田創一郎)
1) 診療録
2) POS に基づいた診療録の作成
2.医療保険制度(平田創一郎)
1) 社会保障制度
2) 医療保険
3) 高額療養費制度
4) 保険外併用療養費制度
5) 保険医療機関および保険医
6) 保険診療の流れの概要
7) 国民医療費
3.医療安全・感染予防(平田創一郎)
1) 医療事故
2) 安全管理
3) 感染予防
4.医療廃棄物の取り扱い(平田創一郎)
1) 廃棄物の分類
2) 産業廃棄物の取り扱い
3) 感染性廃棄物の取り扱い
SECTION 3 医療経営(編集:鴨志田義功)
1.医療所得計算と日常業務(稲 龍之)
1) 歯科医院の収入
2) 診療収入の計上時期
3) 歯科医院の収入とはならない収入
4) 医療機関の支出
5) 日常業務
2.関係する税制(稲 龍之)
1) 個人事業の課税
2) 消費税
3) 所得税特別措置法
3.診療所の形態・設備・運営(米山 均)
1) 診療所の立地
2) 診療所の設備
3) 個人事業と医療法人
4.各種加入関連(小林隆太郎)
1) 社会保障関係
2) 歯科医師会(任意加入)
3) その他の加入
5.関連法規(開業・継承・廃止の手続き)(小林隆太郎)
1) 医療法の規定
2) 健康保険法の規定
3) その他
6.開業・継承・廃止の手続き(米山 均)
1) 開業届
2) 事業の継承
3) 事業の廃止の手続き
7.医療のIT 化(小林隆太郎)
1) 診療録・レセプトのデジタル化
2) 画像情報のデジタル化
3) インターネットの活用
SECTION 4 医療面接(編集:木尾哲朗)
1.患者-歯科医師関係(小川哲次)
1) 患者中心の医療に求められる患者-歯科医師の関係性
2) 医療面接での患者-歯科医師関係性の構築と強化に向けて
2.医療面接とは(木尾哲朗)
1) 医療面接と問診の違い
2) 医療面接環境
3) 初診と再診
3.医療面接の技法(吉田登志子)
1) 医療人としての態度
2) 話を引き出す
3) 解釈モデル
4.診断推論(伊藤孝訓)
1) 診断推論とは
2) 診断のロジック
3) 診断推論によるアプローチ
4) 誤診を招く心理エラー
5) 診断のSHADE アプローチ
5.会話と行動変容(鈴木一吉)
1) どのように伝えるか
2) どのようにして行動を変容させるか
SECTION 5 全身管理(編集:宮脇卓也)
1.バイタルサインの意味するところ(友安弓子/宮脇卓也)
1) 意識の評価
2) 呼吸の評価
3) 循環の評価
4) その他の全身状態の評価
5) モニタリング
2.服用薬剤と歯科診療(森本佳成)
1) 歯科診療に影響を及ぼす服用薬剤
2) 歯科診療における薬物投与
3) 薬物相互作用
3.全身疾患などの歯科診療上のリスク(糀谷 淳)
1) 呼吸系疾患
2) 循環疾患
3) 脳血管障害
4) 代謝・内分泌疾患
5) 肝・腎疾患
6) 精神疾患
7) その他の疾患
8) 心身障害者
SECTION 6 救急処置(編集:佐野公人)
1.歯科診療時の全身的合併症への対応(佐野公人)
1) アナフィラキシー反応
2) 局所麻酔中毒
3) 過換気症候群
4) 神経(原)性ショック
5) アドレナリン過敏症
6) メトヘモグロビン血症
7) 既存の全身疾患の増悪
2.救命救急処置(永合徹也)
1) 心肺蘇生法
2) 救急薬品
SECTION 7 地域医療・貢献(編集:田中 彰)
1.地域歯科保健活動
1) 母子歯科保健活動(小松崎明)
2) 学校歯科保健活動(小松崎明)
3) 成人・高齢者歯科保健活動(小松崎明)
4) 保健所,市町村保健センター(小松崎明)
5) 災害時歯科保健医療支援活動(田中 彰)
2.歯科訪問診療
1) 検査・診断(黒川裕臣)
2) 治療計画(黒川裕臣)
3) 器材準備(廣澤利明)
4) 口腔ケア(江面 晃)
3.医療連携・チーム医療
1) 地域医療支援病院(田中 彰)
2) 病院歯科との医療連携(佐野晴男)
3) 地域医療連携クリティカルパスと歯科医療機関(濱本宜興)
4) 退院時ケアカンファレンス(田中 彰)
4.情報提供
1) 診療情報提供書(藤井一維)
2) セカンドオピニオン(藤井一維)
5.介護保険
1) 居宅療養管理指導(江面 晃)
2) 介護保険と介護保険施設で行う口腔機能維持管理加算(菊谷 武)
PART II<各科>
SECTION 1 保存修復(編集:奈良陽一郎)
1.情報収集
1) 主観的情報収集(新田俊彦)
2) 客観的情報収集(新田俊彦)
3) 患者の質問・希望などへの応答(代田あづさ)
2.診療計画
1) プロブレムリストの作成(新田俊彦)
2) 主観的・客観的情報の整理分析(新田俊彦)
3) 緊急性・疾患類別の判断(代田あづさ)
4) 治療法の抽出(代田あづさ)
5) インフォームドコンセントの獲得(代田あづさ)
3.予防・治療基本技術
1) プラークコントロール(山田 正)
2) 罹患歯質除去(新田俊彦)
3) 歯髄保護(代田あづさ)
4) 歯肉排除・歯間分離(柵木寿男)
5) 隔壁の装着(奈良陽一郎)
6) 簡易・ラバーダム防湿(奈良陽一郎)
4.予防・治療技術
1) 予防填塞(柵木寿男)
2) コンポジットレジン修復(奈良陽一郎)
3) グラスアイオノマーセメント修復(奈良陽一郎)
4) コンポジットレジンインレー修復(山田 正)
5) セラミックインレー修復(奈良陽一郎)
6) ベニア修復(柵木寿男)
7) メタルインレー修復(柵木寿男)
8) 着色・変色歯への治療(柵木寿男)
9) 補修修復(柵木寿男)
5.高頻度治療
1) 1 ・2 ・3 ・5 級う蝕症への治療(奈良陽一郎)
2) くさび状欠損症への治療(柵木寿男)
3) 象牙質知覚過敏症への治療(柵木寿男)
6.応急処置
1) 脱離修復物への処置(柵木寿男)
2) 破折歯への処置(柵木寿男)
7.経過評価管理
1) リコールシステムの確立・実施(新田俊彦)
2) 口腔内状態の検査(新田俊彦)
3) 患者の意見聴取(代田あづさ)
4) 患者教育(山田 正)
5) プロフェッショナルケアの実施(山田 正)
SECTION 2 歯内治療(編集:荒木孝二)
1.医療面接(荒木孝二)
1) 医療情報の収集
2) 診察
2.診療計画(検査・診断を含む)(荒木孝二)
1) 歯髄・根尖歯周組織疾患の検査・診断
2) 歯根破折
3) 診療計画の立案
3.予防・治療(基本)技術(荒木孝二)
1) アクセスキャビティプレパレーション
2) ラバーダム防湿
3) 根管作業長測定
4) 根管拡大・形成
5) 根管洗浄
6) 細菌培養検査
7) 根管貼薬
8) 根管充填
4.予防・治療(アドバンス)技術(吉岡隆知)
1) 外科的歯内療法
2) 歯科用顕微鏡
3) クラウンダウン法による根管形成
5.高頻度治療(吉岡隆知)
1) 歯髄保護
2) 抜髄
3) 感染根管治療
4) 再根管治療
6.応急処置(吉岡隆知)
1) 急性症状への応急処置
2) 歯肉腫脹への応急処置
7.経過評価管理(吉岡隆知)
1) 根管充填前の評価
2) 根管充填後の評価
3) 補綴物修復後の評価
SECTION 3 歯周治療(編集:沼部幸博/木下淳博)
1.医療面接(小川智久)
1) 医療情報の収集
2) 歯科医師と患者との関係確立(インフォームドコンセント)
3) 患者の指導と動機づけ,治療への患者の参加(モチベーション)
4) 病歴聴取
2.診療計画(検査・診断を含む)
1) 歯周組織の診察(沼部幸博)
2) 歯周疾患の診断(伊藤 弘)
3) 治療計画の立案(関野 愉)
3.予防・治療(基本)技術
1) 生活習慣と歯周病予防(片桐さやか/和泉雄一)
2) 歯周治療
[1]歯周基本治療
(1)応急処置(新田 浩)
(2)口腔衛生指導導入の留意点(新田 浩)
(3)プラークの機械的除去法(ブラッシング)(新田 浩)
(4)プラークの機械的除去法(清掃補助器具)(新田 浩)
(5)プラークの化学的抑制法(新田 浩)
(6)スケーリング・ルートプレーニング(SRP)(木下淳博)
(7)PMTC(荒川真一)
(8)知覚過敏症の処置(水谷幸嗣/和泉雄一)
(9)生活習慣・悪習癖の改善(水谷幸嗣/和泉雄一)
[2]歯周外科治療
(1)フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)(秋月達也/和泉雄一)
(2)歯槽骨整形術・歯槽骨切除術(秋月達也/和泉雄一)
(3)歯冠長増大(延長)術(秋月達也/和泉雄一)
(4)歯肉切除術・歯肉整形術(秋月達也/和泉雄一)
(5)歯周ポケット掻爬術(秋月達也/和泉雄一)
(6)新付着術(秋月達也/和泉雄一)
(7)歯肉歯槽粘膜形成術(小田 茂)
[3]根分岐部病変の処置(谷口陽一/青木 章)
[4]咬合治療(青山典生/小田 茂)
[5]薬物療法(小柳達郎/竹内康雄)
[6]メインテナンス治療(須田智也/小林宏明)
4.予防・治療(アドバンス)技術(大澤銀子/仲谷 寛)
1) 歯周組織再生療法
SECTION 4 クラウンブリッジ(編集:松村英雄)
1.医療面接(古地美佳)
1) 医療面接
2) 診察
3) プロブレムリストの作成
2.検査,診断,診療計画(古地美佳)
1) 検査と診断
2) ブリッジの設計
3.治療基本技術
1) 支台歯形成(小峰 太)
2) 精密印象採得(小峰 太)
3) 咬合採得(小泉寛恭)
4) 色調の選択と伝達(小泉寛恭)
5) 試適,仮着,合着(小泉寛恭)
4.治療技術
1) 陶材焼付冠(陶材焼付鋳造冠)(小峰 太)
2) ポーセレンラミネートベニア(小峰 太)
3) オールセラミッククラウン(小峰 太)
4) レジンジャケットクラウン(小泉寛恭)
5) 接着ブリッジ(小泉寛恭)
6) インプラントとクラウンブリッジ(小峰 太)
5.高頻度治療
1) プロビジョナルレストレーション(小峰 太)
2) 支台築造(小泉寛恭)
3) 全部金属冠(小泉寛恭)
4) レジン前装冠(小泉寛恭)
6.応急処置(松村英雄)
1) クラウン装着歯への応急処置
2) ブリッジの補修
7.経過評価管理(古地美佳)
1) 固定性補綴装置の評価
2) 固定性補綴装置の術後管理
SECTION 5 有床義歯(編集:髙橋 裕)
1.医療面接(髙橋 裕)
1) 医療面接
2) 診察
3) プロブレムリストの作成
2.検査,診断,診療計画(髙橋 裕)
1) 治療計画の立案
2) 全部床義歯の設計
3) 部分床義歯の設計
3.治療基本技術(清水博史)
1) 部分床義歯の印象採得
2) 部分床義歯の咬合採得
3) 部分床義歯の試適
4) 義歯装着時の対応
5) リライン,リベース
4.治療技術(髙橋 裕)
1) 全部床義歯の印象採得
2) 無歯顎の咬合採得
3) 全部床義歯の試適と重合後の咬合調整
4) 義歯装着時の対応
5) 全部床義歯装着後の調整
5.高頻度治療(清水博史)
1) 部分床義歯装着後の咬合調整
2) 顎堤粘膜の疼痛に対する処置
6.応急処置(清水博史)
1) 破損義歯の修理
2) 義歯の暫間的な応急処置
7.経過評価管理
1) 部分床義歯症例の長期的障害と対応(清水博史)
2) 全部床義歯症例の長期的障害と対応(髙橋 裕)
SECTION 6 口腔外科・放射線(編集:柴原孝彦)
1.医療面接(別所央城)
1) ラポール形成
2) 診察
3) 医療情報の収集
4) 病歴聴取
5) 病態説明
2.診療計画(別所央城)
1) 新しい画像診断法
2) 各種画像検査
3) 撮影方法
4) 診断
5) 治療計画の立案
3.治療基本技術(薬師寺孝)
1) 局所麻酔
2) 抜歯:永久歯・乳歯(普通抜歯)
4.治療技術(薬師寺孝)
1) 口腔内消炎手術
5.高頻度治療(薬師寺孝)
1) 日帰り可能な口腔内処置
6.応急処置(山本信治)
1) 口腔外傷の処置
2) 止血処置
3) 口腔内外縫合処置
7.経過評価管理(山本信治)
1) 手術後処置(抜糸,洗浄)
2) 入院患者の処置と手術
3) 入院患者の管理
4) 外来における術後管理
SECTION 7 歯科麻酔(編集:住友雅人/砂田勝久)
1.診療計画(山城三喜子)
1) 検査結果の把握と追加
2) 管理方法の決定
2.麻酔管理と基本技術(砂田勝久)
1) 局所麻酔
2) 精神鎮静法
3) 全身麻酔法
4) 外来全身麻酔法
3.治療技術(中村仁也)
1) ペインクリニック(疼痛)
2) 神経麻痺
SECTION 8 小児歯科(編集:髙木裕三)
1.医療面接(鈴木淳子/苅部洋行)
1) 医療情報の収集
2) 病歴聴取
3) 患者・保護者の要望確認
4) 患者・保護者と歯科医師との関係の確立
2.診療計画(野中和明/山座治義)
1) 診察と資料採得
2) 資料分析と診断
3) 治療計画の立案
3.予防・治療(基本)技術(井上美津子)
1) 小児患者への対応法
2) 口腔保健指導(保護者への指導)
3) 機械的歯面清掃
4) フッ化物の歯面塗布
5) ラバーダム装着
6) 隔壁装着
4.予防・治療(アドバンス)技術
1) 非協力児・障害児のう蝕治療(三輪全三)
2) 歯の外傷の治療(宮新美智世)
3) 小児の口腔外科小手術(橋本吉明)
4) 咬合誘導処置(小野芳明)
5.高頻度治療(新谷誠康)
1) 口腔保健指導(患児への保健指導)
2) 予防填塞
3) コンポジットレジン修復
6.応急処置
1) う蝕抑制処置(髙木裕三)
2) 歯の外傷の応急処置(宮新美智世)
3) 保隙装置の調整・変更・撤去(髙木裕三)
7.経過評価管理
1) 歯科保健行動とう蝕活動性の評価(香西克之/光畑智恵子)
2) う蝕・外傷処置の術後評価(香西克之/光畑智恵子)
3) 咬合誘導処置の術後管理(田村康夫/近藤亜子)
4) 顎・口腔の発育評価(田村康夫/近藤亜子)
SECTION 9 矯正歯科(編集:小野卓史)
1.医療面接(松本芳郎)
1) 不正咬合による障害と矯正歯科治療の意義
2) 不正咬合患者に対する医療面接
3) 不正咬合患者に対する診察
2.診療計画(福山英治)
1) 検査と分析
2) 診断
3) 矯正歯科治療における抜歯
4) 治療目標および治療計画の立案
5) 矯正歯科治療の開始時期
3.予防・治療(基本)技術(松本芳郎)
1) 不正咬合の予防・抑制
2) 乳歯列期・混合歯列期の矯正歯科治療
3) 矯正歯科治療中の口腔衛生管理
4.予防・治療(アドバンス)技術(簡野瑞誠)
1) 永久歯列期の矯正歯科治療
2) 包括歯科診療における矯正歯科治療
5.応急処置(松本芳郎)
1) 矯正装置装着患者に対する応急処置
2) 不正咬合管理に関する応急処置
6.経過評価管理(簡野瑞誠)
1) 術中の評価と管理
2) 保定
索引