目次
まえがき-顎関節症は変な疾患か
序章 診断のための基礎知識
診断のための必要器材
あると便利な器材
第1章 顎関節症とはどんな病気なのだろう
症状
1.局所症状
2.随伴症状
3.歯科的随伴症状
筆者の考える顎関節症
第2章 顎関節症の分類
筆者の分類 -損傷部位による分類-
1.損傷部位による分類の解説
2.関節包内部の異常が症状をみせている例
3.症状を示す主たる異常が関節包外部にある
4.精神作用が強く働いている状態
第3章 なぜ発病するのだろう
顎関節症の発病をうながす要素
1.パラファンクションを生じる素質
2.パラファンクション
3.精神的ストレス
4.直接的外傷
顎関節症にかかわる3つの輪
1.外傷
2.ホストの耐性
症例1:病的状態依存が強い症例
症例2:過剰反応してしまうまじめな人の症例
症例3:精神的耐性を越えたとき
症例4:更年期すぎの女性
症例5:身体的耐性が大きい症例(1)
症例6:身体的耐性が大きい症例(2)
症例7:成長後の女性(1)
症例8:成長後の女性(2)
3.器械的ストレスの時間的要素
症例9:器械的ストレス(1)(交通事故)
症例10:器械的ストレス(2)(げんこつによる殴打)
症例11:器械的ストレス(3)(高さの合わないクラウン)
症例12:短期間の器械的ストレス
症例13:成長を含めた長期間の器械的ストレス
症例14:長期間にわたる持続的外傷
随伴症状の症状発現機序
1.頭痛・眼痛
2.耳症状
症例15:めまいの症状が強い症例
3.肩こり、背痛
4.嚥下困難
5.舌痛症、口腔狭窄感
6.下顎位不安定感
症例16:下顎位不安定感が強い症例
7.自律神経系症状
症例17:自律神経系症状が強い症例
第4章 顎関節症の予防
歯科医師が行う予防
1.パラファンクションのコントロール
2.精神活動の安寧
3.悪習癖の指摘と指導
4.歯科治療上で気をつけるべきこと
症例18:智歯抜歯を精神的暴力と受け止めたために発症した症例
症例19:補綴時の咬合採得のミスから発症した症例
症例20:何人もの歯科医師により徐々に下顎位が変化した症例
患者が行う顎関節症の予防
1.心理的予防
2.生活習慣上の予防
症例21:習慣的に顎関節に負担を与えていた症例
第5章 顎関節症の治療と管理
診査の実際
1.主訴
症例22:偽りの主訴を偽りと気づかず治療をしていた症例
2.既住歴と現病歴
3.顎関節部X線写真
症例23:パノラマX線写真と顎関節部4分割写真読影例
症例24:診断にMRIが有効であった症例
4.顎機能診断機器
症例25:下顎頭の運動軌跡から診断した症例
治療の実際
1.通常筆者が行っている保存療法
症例26:治療の結果咬合変化が著しいが患者が気にしていない症例
症例27:治療の結果咬合変化が著しいため機能障害をきたした症例
症例28:治療として心理療法を含めた症例
2.治療法の選択
症例29:夜間のパラファンクションに対して顎関節部の安静をはかる目的でリポジショニング・アプライアンスを使用した症例
症例30:関節円板の捕捉を目的としてリポジショニング・アプライアンスを使用した症例
症例31:関節円板の捕捉を望めない症例に対してクリックの温室改善を目的としてリポジショニング・アプライアンスを用いた症例
症例32:臼歯部型スプリントを使用した症例
症例33:スタビライゼーション型スプリントを使用した症例
症例34:スタビライゼーション型スプリントと薬物療法、低周波治療、カウンセリングを用いた症例
症例35:歯科的治療+心療内科医による治療で短期間での改善を得ることができた症例