目次
1.レジン充填、アンレーなどによる無髄歯の修復(二階堂徹)
ミニマルインターベンション
従来の修復法の問題点
無髄歯の形態学的特徴と接着
無髄歯と有髄歯との違い
歯根象牙質の形態
髄床底部象牙質
髄床底部象牙質に対する接着
接着に及ぼす諸因子
直接法と間接法
根管処置薬
仮封材
根管充填剤
接着とラバーダム防湿
直接法コンポジットレジン修復
前歯のコンポジットレジン修復
臼歯のコンポジットレジン修復
インレー、アンレー修復
MIをめざす間接法
2ピースによるインレー修復
間接法コンポジットレジンを用いた1ピース修復
2.歯根破折を招かない支台築造 Part1(坪田有史)
歯根破折と支台築造
支台築造に起因するトラブル
歯根破折の頻度
受圧要素と加圧要素
受圧要素における歯根破折の基本的対策
歯髄を可能な限り保存
根管治療時における歯質の保存
歯質を可能な限り保存
亀裂や破折線の有無
適合性が高い歯冠修復物
適切なメインテナンス
支台築造の現状
支台築造における歯根破折の基本的対策
適切な支台築造材料の選択
支台築造材料の弾性係数
鋳造支台築造とレジン支台築造
破折試験
鋳造支台築造における歯根破折の対策
築造窩洞形成の要点
印象採得における要点
石膏注入時の注意
築造体の装着
レジン支台築造と歯根破折
象牙質接着
レジン支台築造の位置づけ
レジン支台築造の術式
直接法レジン支台築造
間接法レジン支台築造
ファイバーポスト
ファイバーポストの位置づけ
臨床研究
3点曲げ試験
ファイバーポストの臨床例
ファイバーポストの検討課題
歯科医療の進歩
3.歯根破折を招かない支台築造 Part2(飯島国好)
歯根破折を少なくすることはできる
支台築造の構造的弱点を理解する
象牙質よりも硬いポストを使用している
脱落しやすいポストの形態
歯質と弾性率が異なった築造材料を使用
再治療や補修を前提にしていない
コスト削減の対象である
単独では歯根破折を防げない
アウトカムの測定がない
歯根破折の症例に学ぶ
根管治療中に咬合面を被覆しなかった
根管充填された歯の補綴をしなかった
適合不全のポスト
短いポストや太いポスト
脱落ポストの再使用
第一大臼歯の支台築造
ロングスパンのブリッジ
パーシャルデンチャーの鉤歯
歯根破折への対応
補綴しなかったための歯根破折
補綴物を再使用できる支台築造
外科的挺出による保存
破折歯の接着保存
歯根破折を未然に防ぐ
歯根破折の階層性
支台歯の破折予防
症例をとおして考える
支台築造材料の限界
4.根管および歯根の診断(小澤寿子)
従来の診断法
診断を困難にしている因子と留意点
口内法Ⅹ線写真検査
歯根と根管内の視診
限局した歯周ポケットの存在
瘻孔、膿瘍の存在、位置
新しい画像診断法
歯科用マイクロスコープによる観察
内視鏡による観察
歯科用テレスコープ(拡大鏡)
歯科用CT
口内法デジタルX線写真検査
画像診断のまとめ
コラム 歯根破折を誘発する根管治療時の誘因
5.歯根破折の背景因子について(福島俊士)
本章の概要
歯根破折の臨床統計から
歯種
補綴装置の種類
性別と年齢
小括
無理な設計のブリッジ
延長ブリッジ
歯根分割歯を支台とするブリッジ
無理な設計のブリッジ
小括
義歯関連の歯根破折
咬合調整の不足
義歯なしのときの咬合
小括
習癖に起因する歯根破折
ブラキシズム
片側噛み
強い咬合力
硬い食品嗜好
小括
まとめ
索引