目次
はじめに Giorgio Vogel
序 Jan Lindhe
監訳にあたって 岡本 浩
歯周疾患の分類 Denis F. Kinane and Jan Lindhe
原著者一覧
訳者一覧
[臨床編]
第18章 歯周疾患患者の診査
Examination of Patients with Periodontal Disease
Sture Nyman and Jan Lindhe
歯周疾患の症状
歯肉
歯根膜-歯根セメント質
1.ポケット深さの評価
2.アタッチメントレベルの評価
3.プロービング時にみられる本来の誤差
4.根分岐部病変の評価
5.歯の動揺の評価
歯槽骨
1.エックス線写真の分析
2.骨のサウンディング sounding
歯周病変の診断
1.歯肉炎
2.Levis型歯周炎(明らかな歯周炎)
2.Gravis型歯周炎(進行した歯周炎)
口腔衛生状態
結論
第19章 治療計画 Treatment Planning
Jan Lindhe, Sture Nyman and Niklaus P. Lang
歯周疾患に対するスクリーニング
診断
治療計画
1.初期治療計画
2.個々の歯のリスク評価
3.ケースプレゼンテーション
初期・原因除去治療
再評価
1.修正治療の立案(確定的治療計画)
付加的(修正)治療
歯周サポート治療(SPT)
症例
1.患者K.A.(女性、29歳)
2.患者B.H.(女性、40歳)
3.患者P.O.S.(男性、30歳)
第20章 原因除去歯周治療 Cause-Related Periodontal Therapy
Harald Rylander and Jan Lindhe
初期・原因除去歯周治療の目的
初期・原因除去歯周治療の方法
1.スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
2.プラーク停滞因子の除去
初期・原因除去治療後の治癒
1.臨床的な測定
2.組織学的な測定
初期・原因除去治療効果の評価
第21章 機械的歯肉縁上プラークコントロール Mechanical Supragingival Plaque Control
José J. Echeverría and Mariano Sanz
歯肉縁上プラーク除去の重要性
患者自身によるプラークコントロール
1.ブラッシング
2.歯間部の清掃
3.付加的な補助器具
4.機械的プラーク除去用具の不適切な使用による影響と偶発症
5.機械的プラークコントロールの指導と動機付けの重要性
第22章 歯周治療における消毒剤の応用 The Use of Antiseptics in Periodontal Therapy
Martin Addy
化学的歯肉縁上プラークコントロールのコンセプト
1.歯肉縁上プラークコントロール
2.化学的歯肉縁上プラークコントロール
3.化学的歯肉縁上プラークコントロールの根拠
4.化学的歯肉縁上プラークコントロールへのアプローチ
5.化学的薬剤のデリバリー手段
化学的プラークコントロール剤
クロルヘキシジン
1.毒性、安全性、副作用
2.クロルヘキシジンによる着色
3.作用メカニズム
4.クロルヘキシジン製剤
クロルヘキシジンの臨床応用
化学薬剤とその製品の評価
1.in vitro(試験管内)の研究法
2.in vitro(生体内)の研究法
3.実験的プラーク試験
4.実験的歯肉炎に関する研究
5.家庭使用による試験
臨床試験デザインについての検討
1.盲検化
2.ランダム化
3.対照
4.実験郡
第23章 歯周治療における抗菌剤の応用 The Use of Antibiotics in Periodontal Therapy
Andrea Mombelli
抗菌療法の原則
1.メカニカルな治療の限界:抗菌剤は助けになるか?
2.歯周感染症の特異的特徴
3.感染症の概念と治療目標
4.薬剤配送径路
歯周治療のための抗菌剤の評価
1.全身抗菌療法の臨床試験
2.局所抗菌療法の臨床試験
3.種々の治療法の比較
総括
第24章 口臭 Breath Malodor
Daniel van Steenberghe and Marc Quirynen
社会経済的な問題
病因学と病態生理学
診断
1.患者の既往
2.臨床的な検査と研究室における検査
治療
結論
第25章 歯周外科:アクセスセラピー(到達性を高める術式)Periodontal Surgery:Access Therapy
Jan L. Wennström, Lars Heijl and Jan Lindhe
歯周ポケット外科の術式
1.歯肉切除術
2.フラップ手術
3.再生手術
Distal Wedge法
骨外科
歯周外科の一般的な手引き
1.外科治療の目的
2.外科治療の適応
3.歯周外科の禁忌
4.歯周外科における局所麻酔
5.歯周外科に用いられる器具
6.外科術式の選択
7.根面へのインスツルメンテーション
8.根面処理/生物学的な改変
9.縫合
10.歯周パック
11.術後の疼痛管理
12.術後管理
歯周外科手術の効果
1.ポケット外科手術後の治癒
2.非外科処置と比較した
外科的アクセスセラピーの臨床的な結果
第26章 歯と歯肉領域の細菌に対する歯周治療の効果 The Effect of Therapy on the Microbiota in the Dentogingival Region
Anne D. Haffajee/Sigmund S. Socransky and Jan Lindhe
緒言
1.歯周組織における感染コントロールの目標
2.細菌学的なエンドポイントに対する検査法
歯周バイオフィルムの治療
1.細菌の物理的な除去―メカニカルなデブライドメント
2.歯周組織の感染に対する抗生剤による治療
3.細菌環境に影響を及ぼす治療法―歯肉縁上プラークの除去
4.抗菌剤の併用療法
5.抗菌療法の長期的効果
結語
第27章 歯肉歯槽粘膜治療―歯周形成外科― Mucogingival Therapy -Periodontal Plastic Surgery
Jan L. Wennström and Giovan P. Pini Prato
歯肉増大法 gingival augmentation
1.歯肉の量と歯周組織の健康
2.辺縁組織の退縮(歯肉退縮)
3.辺縁組織の退縮と矯正治療
4.歯肉の量と修復処置
5.歯肉増大法の適応症
6.歯肉増大法の術式
7.歯肉増大法後の治癒
根面被覆 root coverage
1.根面被覆法の術式
2.根面被覆法の臨床的効果
3.根面被覆を行った際の軟組織の治癒
歯間乳頭の再建
歯冠長延長術crown lengthening procedure
1.過度の歯肉露出
2.健全な歯質の露出
3.歯の異所萌出
欠損部顎堤の形態不良
1.抜歯後の軟組織陥没の防止
2.軟組織移植による顎提部欠損の修正
第28章 歯周組織の再生治療 Regenerative Periodontal Therapy
Thorkild Karring, Jan Lindhe and Pierpaolo Cortellini
緒言
1.適応
2.再生外科手術
歯周組織再生についての評価法の信頼性
1.歯周ポケットのプロービング
2.エックス線写真による解析およびリエントリー手術
3.組織学的評価
歯周組織の創傷治癒
1.骨細胞の歯周組織再生能力
2.歯肉結合組織細胞の歯周組織再生能力
3.歯根膜細胞の歯周組織再生能力
4.歯周組織の創傷治癒における上皮の役割
5.歯根吸収
各種の組織再生法について
1.移植術
2.根面処理
3.成長制御因子の応用
組織再生誘導法GTR
1.臨床応用
結論
第29章 根分岐部病変の治療 Treatment of Furcation-Involved Teeth
Gianfranco Carnevale, Roberto Pontoriero and Jan Lindhe
用語
解剖
1.上顎大臼歯
2.上顎小臼歯
3.下顎大臼歯
4.その他の歯
診断
1.プロービング
2.エックス線による診査
鑑別診断
咬合性外傷
治療法
1.スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
2.根分岐部の整形
3.トンネル形成
4.歯根分割と歯根切除(RSR)Root separation and resection
5.上顎大臼歯
6.上顎小臼歯
7.下顎大臼歯
8.RSRの治療術式
9.最終補綴
10.根分岐部病変の再生
11.抜歯
予後
第30章 咬合治療 Occlusal Therapy
Jan Lindhe and Sture Nyman
咬合性外傷の臨床徴候
1.楔状骨欠損
2.増加した歯の動揺increased tooth mobility
3.進行的な(増加しつつある)歯の動揺 progressive(increasing)tooth mobility
歯の動揺歯冠の変位または根の移動
1.歯の一次的および二次的動揺
2.歯の動揺の臨床的測定(生理的・病的動揺)
増加した歯の動揺の治療
Situation 1
Situation 2
Situation 3
Situation 4
Situation 5
第31章 矯正治療と歯周治療 Orthodontics and Periodontics
Bjorn U. Zachrisson
歯周疾患を有する成人の歯の移動について
1.矯正治療時に考慮すべき点
2.審美的配慮を加えた治療結果
3.保定の問題点とその解決法:長期的な術後の治療管理について
4.治療の可能性と限界:法律的な側面から
成人矯正治療の問題点
1.骨縁下ポケット方向への移動
2.骨欠損部への歯の移動
3.皮質骨部における移動
4.単根歯の挺出と圧下―歯周組織、臨床歯冠長および審美性への影響
5.歯周組織再生療法と矯正治療
6.外傷性咬合(ジグリング)と矯正治療
7.大臼歯のアップライトと根分岐部病変
8.歯の移動とインプラント適用時の審美性への配慮
歯肉退縮
1.唇側歯肉退縮
2.歯間部歯肉退縮
矯正治療に関連した小手術
1.フィブロトミーFiberotomy(線維切断術)
2.フレノトミーFrenotomy(小帯切断術)
3.歯肉陥入(歯肉クレフト)の外科的除去
4.歯肉切除術(GE)
第32章 歯周サポート治療(SPT)Supportive Periodontal Therapy(SPT)
Niklaus P. Lang, Urs Bragger, Giovanni Salvi and Maurizio S. Tonetti
定義
歯周疾患予防のための基本的パラダイム
SPTを伴わない歯周炎のリスク
歯肉炎のSPT
歯周炎のSPT
継続的多層(continuous multilevel)リスク診査
1.被験者別のリスク診査
2.1歯単位のリスク診査
3.部位単位のリスク診査
4.歯周疾患進行状況のエックス線診査 radiographic evaluation
5.臨床診査
SPTの目的
日常臨床におけるSPT
1.診査、再評価、診断(ERD)
2.動機付け、再指導、インスツルメンテーション(MRI)
3.再感染部位の治療(TRS)
4.歯列全体の研磨、フッ化物の塗布、今後のリコール間隔の決定(PFD)
和文索引
欧文索引