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患者さん向け待合室で読める1・分・間コラム~nico 2018年10月号より~

2018年10月号

nico 2018年10月号(新聞クイント11月号掲載分)
『歯科の治療と予防がサポートします。よく噛めるお口で目指せアクティブシニア!』より 萩原芳幸(日本大学歯学部付属歯科病院診療教授)

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 からだに良い食事をしようと、テレビやネットで評判の食材をいろいろと試している方、多いですよね。でも、そうした食べ物を摂るために不可欠な「歯の健康」や「歯科治療」についてはいかがでしょう?

噛めないとたんぱく質不足&糖質過多に!

 高齢になり歯が減って、失った歯の機能を補う歯科治療も十分に受けていないといった状態が続くと、食べられないものが徐々に増え、栄養摂取そのものに問題を抱えるようになります。
 たとえば、全体的に食が細くなったり、やわらかいものを好んで食べるようになり、食事全体に占めるご飯類や麺類の比重が増えがちに。また、手軽に満足感を得られるお菓子の間食も増える傾向があります。その結果、糖質過多になり、血糖値のコントロールが難しくなります。
 そしてさらに深刻なのが、たんぱく質不足。肉を噛み切ることが難しくなると、自然と箸が向かなくなり、知らず知らずのうちにたんぱく質不足に陥りやすいのです。たんぱく質の不足は、筋肉量の減少や、体力・免疫力の低下をまねき、ついには虚弱そして要介護状態に陥る一因となります。

アクティブシニアを歯科治療が応援!

 歯を失いはじめる働き盛りの年代は、日々の忙しさに、歯科治療をとりあえずの応急処置ですませがち。ふだん歯科に定期受診をしていない方も多いと思います。
 しかし、歯を失いはじめた頃に、歯を悪くした根本的な原因を突きとめて喪失を食い止めておかないと、60 代、70 代と同じようなトラブルがほかの歯にも起きて、ドミノ式に歯を失うことになりかねません。
 噛めるお口は、低栄養の予防はもちろん、認知症の予防にもたいへん重要です。歯科医院に相談し、入れ歯やインプラントなどご自分に合う治療の選択肢を検討して、噛めるお口を取り戻してください。  

運動をプラスして筋肉量を維持しよう!

 よく噛んで食べられるお口を取り戻せたら、つぎに重要なのは「運動」です。噛めるお口を取り戻す治療は、アクティブシニアになるための土台づくりにすぎません。摂取した栄養を十二分に生かすには、からだを動かすことが大切です。必要な筋肉量を維持できるよう、ウォーキングやエクササイズを日常的に取り入れてみましょう。
 私たちの健康は、私たちが意識する以上に「噛めるか・噛めないか」の影響を受けています。アクティブシニアを目指して、働き盛りのころから歯科の治療と予防指導を受け、大切な歯を守っていきましょう。   

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