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患者さん向け待合室で読める1・分・間コラム~nico 2020年12月号より~

2020年12月号

nico 2020年12月号(新聞クイント1月号掲載分)
『忘れてませんか? インプラントのメインテナンス』より 中島 康(大阪歯科大学口腔インプラント学講座臨床教授)

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 インプラント治療を受けたあなた。その後も歯科への定期受診を続けていらっしゃいますか。歯科ではインプラント治療を行う際に、治療後もメインテナンス(定期検診)に欠かさず通っていただくようご説明しています。ですが、何年か経つうちに、「痛みがないから」「違和感がないから」とだんだんと足が向かなくなってしまう方も少なくないのです。   

インプラントも“歯周病”になる!

 インプラントは、噛むところから歯の根に当たる部分まで、完全なる人工物。ですのでインプラント自体は細菌に強いです。しかし、インプラントが埋まっているまわりの歯ぐきは別で、天然歯と同じように、歯周病になるおそれがあります。  歯周病は、歯の根元まわりに付着した細菌が、まず歯ぐきを炎症させて腫れや出血を起こします。いわゆる「歯肉炎」です。これが悪化すると、あごの骨が溶けてなくなっていく「歯周炎」=歯周病となります。
 インプラントの歯周病も、進行のしかたは似ています。インプラントに付着したプラークがまわりの歯ぐきを炎症させて、腫れや出血を起こします(「インプラント周囲粘膜炎」といいます)。これが悪化すると、あごの骨にも炎症が及ぶインプラントの歯周病=「インプラント周囲炎」となります。周囲炎が進むと骨が失われていき、やがてはインプラントが抜けてしまいます。   

メインテナンスに来ていただきたいわけ。

 メインテナンスでは、インプラントと、そのまわりの歯ぐきやあごの骨の状態を複数の検査で調べます。周囲炎や、その前段階の周囲粘膜炎になっていることがわかったら、まずは患者さんにセルフケアを見直していただきます。ケアのしかたがそのままでは、治療をしても細菌は減らず、炎症も引きません。改善されたら、歯ブラシなどでは届かない、歯ぐきの中のプラークや歯石を専用の器具で除去します。
 周囲粘膜炎の段階で発見できれば元に戻せますし、周囲炎になっていても、あごの骨のダメージが少ない状態ほどインプラントを失わずにすむ可能性が高まります。歯周病と同じで、痛みや違和感を覚えてからでは進行していることが多いです。
 また、歯ぎしりや食いしばりといった、無意識に生じる継続的な強い力により、あごの骨がダメージを受けていることもあります。歯科では、噛み合わせや、上下の歯やインプラントの状態を調べることで、絶えずそうした兆候に目を光らせています。ですから、欠かさずメインテナンスに来院していただきたいんですね。   

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