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患者さん向け待合室で読める1・分・間コラム~nico 2021年5月号より~

2021年5月号

nico 2021年5月号(新聞クイント6月号掲載分)
『いびきをかかずに眠れてますか? 歯科で気づく!閉塞性睡眠時無呼吸』より
宮地 舞(東京都勤務)/宮地 俊(東京都開業)

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 私たちは、1日の約3分の1を睡眠に費やしています。この深い眠りを私たちが欲するのは、休息が身体と脳にどうしても欠かせないものだからです。なのに、「もしも睡眠中に窒息状態に陥り、酸欠になってしまっていたら」どうでしょうか。
 いびきを兆候とする「閉塞性睡眠時無呼吸」は、心臓、脳、血管に負担をかけ、高血圧症、糖尿病、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、認知症のリスクを高める万病のもと。放置すると命取りになりかねません。   

歯科が気づいてくれるのはなぜ?

 ところで、「なぜ歯科が閉塞性睡眠時無呼吸の治療をよびかけるの?」「医科の分野では?」と不思議に思われるかもしれませんね。これには理由があります。
 閉塞性睡眠時無呼吸の前段階の「いびき」は寝入りばなに起きることが多く、呼吸が妨げられ苦しいため、頻繁に覚醒が生じ寝不足気味となります。チェアに仰向けになったとき、すぐに寝入っていびきをかきはじめる患者さんがいらっしゃいますが、診療中に睡魔に勝てずに寝てしまうというのはよほどの眠気ですよね。
 また、眠りが浅くなったときに起きやすいのが歯ぎしりやくいしばり。浅い眠りが繰り返されることで、歯ぎしりによる歯の咬耗や、頬や舌に残る食いしばりの痕、傷んだ被せ物や詰め物など、特徴的な痕跡がお口の中にみられることが多いです。くわえて、舌が大きい、口蓋垂(のどちんこ)が下がっているなども関係します。そうしたことから、歯科は「閉塞性睡眠時無呼吸」の兆候に気づきやすい分野なのです。
  


歯科の口腔内装置、使ってみませんか?

 医科で行う閉塞性睡眠時無呼吸の治療といえば、器械で空気を送り込んで呼吸を助けるCPAP 治療。一方、歯科ではおもに、口腔内装置(マウスピースの一種「オーラルアプライアンス」)を用いた治療を行います。
 オーラルアプライアンスとは、就寝時に下に垂れて気道をふさいでしまう舌を、顎を少し前に出し固定することで持ち上げる装置です。小型の装置ですが効果は大きく、気道を確保して就寝中の酸欠を改善することができます。
 CPAP 治療と異なり機械音はしませんし、持ち運びも手軽です。顎を少し前に出して固定するので噛み合わせが悪くなるのではと心配な場合は、毎朝簡単な顎のストレッチをすることを推奨します。
 閉塞性睡眠時無呼吸は、命にかかわる病気です。若い方も「たかがいびき」と油断せず、就寝中に酸欠になっていないか、検査と診断、治療を受けましょう。   

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