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2024年11月号掲載

クインテッセンス出版が贈る 医科と歯科をつなぐ新ブランド 創刊! “Quint-Med”

※本記事は、「新聞クイント 2024年11月号」より抜粋して掲載。

 近年、歯周病と糖尿病の関係や口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防など、口腔と全身の健康に深いかかわりがあることが明らかになっています。“出版活動を通じて、国民のさらなる健康の維持・増進のために貢献していきたい”歯学専門出版社として、その一端を担う弊社において何ができるか、検討を重ねてきました。
そこで今回、これまで培ってきた口腔顎顔面・頭頸部領域に加え、広く医学全般に向けたテーマも扱う、医科/歯科口腔外科関係者を対象とした書籍で構成される新たなブランド“Quint-Med”を立ち上げることになりました。
その第一弾として、ベルリンのQuintessence グループ傘下にあるKVM社の、高精細カラーグラフィックスによる実用書2 点を翻訳・刊行いたします。医科・歯科連携の重要性が叫ばれ、さらなる推進が求められている今日、“Quint-Med”の今後の展開に、ぜひご期待ください。

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欧米の第一人者の執筆による最新情報を収載

痙縮の定義から診断的神経ブロックの説明、外科的治療や新しい介入方法まで、多くのトピックスについて解説。

簡潔で要点をおさえた臨床志向の理想的なアトラス

注射手技など、臨床に即したテクニックをコンパクトに要約。見開き構成による効率的なナビゲーションで必要な情報にすばやくたどりつける。

精巧なイラストと写真でひとめでわかる

安全な施注に役立つ、筋肉の作用や神経の位置、刺入部位などを、図解や写真を用いてビジュアル的にわかりやすく提示。

約60 本もの動画で手技の実際を供覧

二次元コードでスマートフォンと連動した動画で、超音波ガイド下の施注テクニックや臨床例を閲覧できる。

訳者が語る本書の見どころ

痙縮患者への注射薬による治療は標的筋へ正確な注射が成功のカギ

久保:痙縮とは、脳卒中の後遺症などで筋肉が緊張し、手足が動かしづらくなったり、肘や足が曲がってしまったりする疾患です。このままの状態で適切な治療を行わないと、さらに筋肉が硬直して可動域が制限され、より日常生活に支障が出るようになります。最終的には、関節そのものが動かなくなってしまう、拘縮につながるおそれがあります。
 痙縮には、さまざまな治療法がありますが、その1つにボツリヌス毒素製剤などの薬剤を用いた注射により、筋肉を緊張させている神経のはたらきを抑えることで、症状を緩和させる方法があります。日本でも近年広がりをみせている治療法です。この成否のカギを握るポイントが“標的とする筋肉に正確に注射をすること”ですが、これがなかなか難しい。そこで、超音波機器を併用し、超音波画像によるガイド下で標的筋の神経支配や注射の起始・方向を同定したうえで、的確に施注するテクニックが用いられるのですが、本書はまさにその指南書となっています。

瀬戸:執筆は、編者であるカナダのブリティッシュ・コロンビア大学の理学療法・リハビリテーション科のP.Winston 先生と麻酔科医のD.Vincent 先生を中心に、欧米の多数のエキスパートが分担しています。前半の1 ~ 4章では、本分野の研究の歴史や基礎的な知識について、後半の5、6章では、上肢と下肢に分けて臨床で必要とされる実践的な内容について、最新情報を網羅しています。

イラストや写真、動画で筋肉や神経の位置、注射部位などが視覚的によくわかる

久保:部位別に45種類もの筋肉について、精巧なイラストや写真を用いて、筋肉や神経の位置、注射部位などが視覚的にわかりやすく提示されています。また見開き単位の大きな誌面で見やすく紹介されており、治療時にも傍らにおいて、現場で確認しながら活用することができます。

瀬戸:さらに誌面の随所に二次元コードが掲載されていて、スマホからアクセスすることで、実際の超音波画像を動画で見ることができます。動画をとおしても筋肉や神経の位置、刺入の方向などを確認でき、治療時の参考になると思われます。そのほかに実際の臨床経過もあり、トータルで約60本もの動画が閲覧できます。おそらく日本では類をみない1冊ではないでしょうか。

現場で痙縮治療に携わるすべての医療従事者必携の実践書

久保:痙縮治療を行っている、リハビリテーション科や脳外科、神経内科などの先生方には、すぐに役立つ実践書として、ぜひ手にしていただきたいと思います。また、これから超音波ガイド下によるボツリヌス療法の習得を希望されるような先生にも、お勧めしたいですね。

瀬戸:痙縮の治療やリハビリにチームで取り組むスタッフにも役立つのではないでしょうか。たとえば、理学療法士や作業療法士、看護師の方も目をとおすことで、より理解が深まりますので、施設に常備しておいてもよいのではと思います。