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学会|2021年11月2日掲載

一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会

カリエスリスクアセスメントの重要性を訴える

企画趣旨の説明を行う杉山精一氏。
企画趣旨の説明を行う杉山精一氏。
 10月10日(日)、KFCホール(東京都)において、ヘルスケアミーティング2021(一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会主催、杉山精一代表)が「人生100年時代のカリエスマネジメント」をテーマに開催された。冒頭、企画趣旨として本学会代表の杉山精一氏(千葉県開業)が、高齢者の残存歯数急増に対するカリエスマネジメントの重要性を訴えた。

 午前は、林 美加子氏(大阪大学大学院歯学研究科教授)が基調講演①として、ACFF(Alliance for a Cavity Free Future)日本支部の活動についてICCMS(International Caries Classification and Management System)のプロジェクトを中心に解説した。続いて、スヴァンテ・トウェットマン氏(コペンハーゲン大学名誉教授)が基調講演②として、集団レベルと個人レベルでのカリエスリスクアセスメントの有用性について講演。その際、歯科衛生士の重要性についても意見交換が行われた。

 午後は千草隆治氏(福岡県開業)、林 浩司氏(栃木県開業)、田中正大氏(埼玉県開業)が登壇。本学会考案のCRASP(Caries Risk Assessment Share with Patients)を使用したカリエスリスクアセスメントの利用状況、CRASPの歯科医院での活用方法、患者情報のウィステリア(患者管理ソフト)を利用した分析結果の報告などが行われた。

 最後のディスカッションでは、臨床現場の歯科医師、歯科大学の教育者、歯科衛生士など、それぞれの立場から今後のカリエスマネジメントの課題について熱い議論が交わされた。

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