歯科技工士は技術力が問われる専門性の高いお仕事です。歯科技工士の求人は途切れることなく、全国各地で募集が行われています。そんな歯科技工士の将来性について迫りました。

歯科技工士は人材不足になる!?

日本で歯科技工物作りを支えている歯科技工士は40~50代の方が中心と言われており、近い将来深刻な歯科技工士不足が予想されています。また、歯科技工士を取り巻く環境の中で、若い世代が台頭していないということも課題のひとつです。そのため、歯科技工士を養成することが急務になっており、技術力を磨く20~30代の歯科技工士に対する期待が高まっています。

将来性のある若い世代を中心に歯科技工士の争奪戦が行われているほど人材不足であるため、歯科医院や歯科技工所などでは有望な人材の確保を目指して求人の募集が行われています。

歯科技工士は需要が途絶えない職種

他業種と比べて、医療業界は景気に左右されることなく安定しています。さらに、日本は超高齢化社会を迎えているという背景から、高齢者の口内を支える技工物を作る歯科技工士の存在は欠かせないのです。

また、近年では歯並びや白い歯といった口元の美しさにこだわる方も増えているため、審美歯科やインプラントが注目を集めています。テレビで活躍する芸能人などに限らず、審美歯科やインプラントなどが一般的に広く普及しているため、技工物のニーズが高まっていることも歯科技工士の需要が途絶えない要因のひとつです。

グローバルな活躍もできる歯科技工士

日本の歯科技工士は世界的にも技術力が優れており、高い技術を持った日本の歯科技工士が世界で活躍するケースも少なくありません。技工物は今後も高いレベルのものが求められていくため、多くの経験を積んで技術力を磨くことで世界的に活躍できる可能性が広がるのです。

さらに、歯科技工士は独立開業も可能であり、中古機材などを導入するなどの工夫によって低資金で開業もできます。独立開業して多くの歯科医院と提携することで活躍の場も広がるなど、歯科技工士には無限の可能性が期待できるのです。