切歯管

【読み】

せっしかん

【英語】

incisive canals

【書籍】

QDI 2007年4号

【ページ】

16

キーワード解説

切歯管とは、鼻腔と口腔をつなぐ管であり、上顎骨口蓋突起を上面から下面へ前下方に向けて貫いている。また、管の中を、中隔後鼻枝（蝶口蓋動脈）や、歯間乳頭付近の軟組織の知覚を司る鼻口蓋神経が通っている。とくに上顎の両中切歯部を含む多数歯欠損に対してインプラント治療を行う場合は、切歯管の位置や大きさ、切歯管嚢胞の有無などを確認し、理想的な位置へのインプラント埋入、およびオッセオインテグレーションの獲得に関して問題がないかを慎重に診断する必要がある。