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Watahiki の分類

【読み】
わたひきのぶんるい
【英語】
Watahiki’s classification
【書籍】
別冊 ザ・クインテッセンス PRD YEARBOOK 2021
【ページ】
143

キーワード解説

 Watahikiが考案した、成人矯正治療における歯肉退縮のリスクを評価する分類の1つ。2020年の Int J Periodontics Restorative Dent誌で発表された。従来、一般的に用いられていたMaynardの分類は、歯肉と骨の厚さのみの分類で、原則、健全な歯肉形態を対象としている。一方でWatahiki の分類では、病的な歯肉状態を含め、矯正治療を行う前に歯肉退縮のリスクをより臨床的に判別できる。具体的には以下のとおり。
class 1:歯肉のフェノタイプが薄い、アタッチメントロスなし→中程度の歯肉退縮のリスク
class 2:歯槽骨の裂開が存在、アタッチメントロスなし→重度の歯肉退縮のリスク
class 3:すでに歯肉退縮が存在、アタッチメントロスあり→ハイリスク