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タウロドント

【読み】
たうろどんと
【英語】
taurodont
【書籍】
歯科衛生士 2024年5月号
【ページ】
62

キーワード解説

タウロドントは、臼歯部の歯冠と歯根の区別が不明瞭で、歯根部歯髄が極端に短い歯のことである。そのぶん内部歯髄腔も広く、歯頚部における狭窄が認められない。好発部位は下顎第一乳臼歯や第二乳臼歯で、左右対称性、また第一大臼歯にも出現する。撮影されたエックス線写真で偶然発見され、ヘルトウィッヒの上皮鞘の異常によって生じると考えられている。エナメル質形成不全症、外胚葉異形成症、Ellis-van Creveld 症候群、Klinefelter症候群の患者にみられることがある。