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口腔機能精密検査

【読み】
こうくうきのうせいみつけんさ
【英語】
oral function examination
【書籍】
患者さんにしっかり説明できる口腔機能低下症読本
【ページ】
26

キーワード解説

 口腔機能の状態を図ることができる検査。歯の機能を十分に活かすためには、他の口腔機能に大きな問題がなくバランスがとれていることが重要となる。歯を含め口腔機能全体を考えた歯科治療を行う際に、本検査が有用である。
口腔機能精密検査の項目として、7つの項目がある。
①口腔衛生状態不良(口腔不潔):口腔内の細菌数や舌苔の付着量を計測する。
②口腔乾燥:口腔粘膜水分量や、唾液分泌量を計測する。
③咬合力低下:噛みしめを行い、咬合力を計測する。また、口腔内検査をして残存歯数を確認する。
④舌口唇運動機能低下:連続発声して、発音できた回数を計測する。
⑤低舌圧(舌圧低下):舌圧を計測する。
⑥咀嚼機能低下:どれくらい咀嚼できているかを計測する。
⑦嚥下機能低下:摂食・嚥下に関する質問に対して回答してもらい、摂食・嚥下障害の可能性があるかを評価する。
そのうち3つ以上の項目が該当した場合、口腔機能低下症と診断する。