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骨膜下懸垂

【読み】
さぶぺりおすてぃーるすりんぐ
【英語】
subperiosteal sling
【書籍】
PRD YEARBOOK 2024
【ページ】
113

キーワード解説

 骨膜下懸垂(以下SPS)は、骨膜下トンネル内において結合組織移植片を安定化するために用いられる。SPSでは6-0ポリプロピレン縫合糸が使用され、1歯につき1糸の縫合により移植片が固定される。アクセスは口腔前庭部または歯肉溝からで、周囲軟組織への縫合は行われない。移植片はもっとも歯冠側の位置で固定され、一方で周囲軟組織は後戻りを最小限に抑えるためパッシブな状態とし、歯冠側移動はせず、移植片を完全に覆うことはしない。SPSは1歯および複数歯の歯肉退縮に対し利用可能である。