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痙縮

【読み】
けいしゅく
【英語】
spasticity
【書籍】
超音波を用いた痙縮治療アトラス
【ページ】
2、3、4、53

キーワード解説

痙縮は脳卒中後や神経疾患の患者で発症する疾患で、四肢の動きが困難となるため日常生活の行動に支障をきたすことが多い。上位運動ニューロン損傷から生じる感覚運動制御の障害であり、興奮機能と抑制機能のバランスが崩れ、または喪失することにより、断続的または持続的な無意識の筋収縮として認められる。本来抑えられているべき筋肉が過剰に活動している痙縮の状態が長期間続くと、治療を行ったとしても関節などが動かなくなってしまう「拘縮」に陥る。
治療法としては内服薬、各種薬剤注射(ボツリヌス神経毒素製剤、フェノール、エチルアルコール等)、外科的手術(神経切断、腱延長術等)、キャスト固定、装具装着等多数の方法がある。