朝の歯磨きのタイミング
- 【読み】
- あさのはみがきのたいみんぐ
- 【英語】
- the timing of brushing teeth in the morning
- 【書籍】
- nico2024年12月号
- 【ページ】
- 13
キーワード解説
昔は、歯磨きには「口を清める」という意味があり、また、1日のうちでもっとも口腔内が汚れている(細菌が多くいる)のは起床直後である。そのため、朝食前の歯磨きが一般的であった。しかし、食後にプラークpHが低下することが明らかになったため、昭和40年代ころからは朝食後の歯磨きが推奨されている。現在は、フッ化物配合歯磨剤の効果をより維持する面でも食後が望ましい。
とはいえ、朝食前の歯磨きにもメリットがある。まず、口腔機能が低下しているような人では、食事の準備運動になる。また、起床後の口腔内のネバつきが気になったり、ご飯と一緒に細菌を食べることに抵抗がある人では、起床後に歯磨きでスッキリさせてから食事をとることができる。そのような人は、朝食後に再度磨くとよい。