歯根嚢胞の形成
- 【読み】
- しこんのうほうのけいせい
- 【英語】
- しこんのうほうのけいせい
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2024年12月号
- 【ページ】
- 45
キーワード解説
歯根嚢胞の形成には根尖病変発症後200日以上、症例によっては数年かけて発症するといわれている。
歯根嚢胞の形成に必須の因子には以下の4つが挙げられる。
1.嚢胞腔の浸透圧増加
2.細胞の分解による周囲組織からの液体の移動
3.骨吸収因子(インターロイキン、プロスタグランジン)の発現
4.マラッセの上皮遺残の増殖
これらの反応・変化には長い時間が必要なため、嚢胞はゆっくりと成長する。また、炎症のない条件下で嚢胞が縮小・消失するときも長い時間が必要と考えられる。