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Abutment Step Technique

【読み】
あばっとめんとすてっぷてくにっく
【英語】
abutment step technique
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2025年No.1
【ページ】
99

キーワード解説

松田博之が考案した、骨再生誘導法(GBR)において、インプラント埋入時にヒーリングアバットメントを装着し、アバットメントごと縫合閉鎖する新しいコンセプトの術式。
一般的なGBRでは、術後にインプラントプラットフォーム周囲の骨が想定よりも吸収してしまうことがある。原因は、骨再生を促すスペースメインテナンスの難しさであり、その阻害要素である①縫合(圧)、②瘢痕収縮、③線維芽細胞の存在といった問題を解決し、確実に骨再生を促すことができるのが本テクニックの特長である。術式のポイントは、①最小限の切開とフラップの展開で代用骨の移動をコントロールする、②ヒーリングアバットメントの幅や高さを利用し水平的なスペースを確保する、③代用骨をクロスリンクメンブレンで被覆する、の3点である。
スペースメインテナンスに注目したGBRの術式にはUrbanらのソーセージテクニックがあるが、本テクニックはそれと同等の骨造成効果を有し、より低侵襲で低コストな術式である可能性が示唆されている。