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腸内環境

【読み】
ちょうないかんきょう
【英語】
intestinal environment
【書籍】
チェアサイドQ&A 食と栄養編
【ページ】
18

キーワード解説

腸内環境とは、腸内の環境のことを指す。ヒトの腸管には、約1,000種類、100兆個の腸内細菌(腸内細菌叢や腸内フローラと呼ばれる)が生息し、腸内環境は細菌の種類やバランスによって決まる。腸内環境を決める腸内細菌は、善玉菌(20%)と悪玉菌(10%)、そのどちらでもない中間の日和見菌(70%)の3種類であり、これらの菌は密接に関係し、複雑なバランスを取っている。何らかの原因で腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えた場合、病気の発症にも関係する。食物繊維の摂取は、乳酸菌などの善玉菌の割合を増やし、腸内環境を整えることにつながる。また、善玉菌を増やすには、発酵食品や乳製品、大豆製品などの摂取がよいとされている。