低粘性レジン浸潤法
- 【読み】
- ていねんせいれじんしんじゅんほう
- 【英語】
- resin infiltration technique
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2025年2月号
- 【ページ】
- 73
キーワード解説
塩酸によって表層エナメル質を脱灰させ、エタノールで洗浄と脱水を行ったのち、レジンを浸潤させる手技である。
元来は白斑病変の進行を停止させることを目的として開発された手技であるが、審美障害に対しても用いることができる。さらに、近年、非脱灰性の白斑に対しても有効であることが報告され、適用範囲が拡大している。しかし、ホワイトスポットが重度で厚みがあったりエナメル質深部に位置したりする場合、低粘性レジン浸潤法の原法ではレジンが十分に浸潤せず、審美的に改善しないことがある。このような症例に対して表層エナメル質を機械的に除去してから低粘性レジン湿潤法を行う「deep infiltration technique(深部レジン湿潤法)」が報告されている。また、白斑に着色をともなうイエロー/ブラウンスポットに対してホワイトニングで着色を除去してから、低粘性レジン湿潤法を行う治療法も報告されている。