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PFAS

【読み】
ぴーふぁす
【英語】
PFAS
【書籍】
歯科衛生士 2025年2月号
【ページ】
74

キーワード解説

炭素(C)とフッ素(F)を含む化合物のことを有機フッ素化合物というが、なかでも炭素(C)の並んだ構造を中心に多数のフッ素(F)が結合しているものをPFASと呼ぶ。熱に強く、水や油をはじく特性を有していることから、PFASのうちPFOS、PFOAと呼ばれる化合物を中心に、防水服、フライパンや鍋、泡状の消火剤などさまざまな用途に使用されてきた。しかし、PFASはもともと自然界に存在せず人工的に合成された物質のため、地球環境中に蓄積されつつあることが指摘されており、またヒトや動植物の体内に入った場合に発がん性や肝臓機能、免疫異常などを生じる可能性があると報告されはじめた。これらのことから、国際的な取り組みとして、PFOSやPFOAなど数種のPFASについて製造や利用の禁止が進められ、飲料水中の濃度基準も厳しく設定されつつある。