tunnel wall approach
- 【読み】
- とんねるうぉーるあぷろーち
- 【英語】
- tunnel wall approach
- 【書籍】
- フラップデザイン アドバンス編
- 【ページ】
- 136
キーワード解説
2023年にMourlaasらによって報告された、Aslan のEntire Papilla Preservation Technique (EPPT)とZucchelli のCTG wall techniqueを組みあわせた術式。1~2壁性の骨欠損を有するCairoの分類Ⅲ度の症例で根面被覆と付着の獲得を得るための術式である。
歯間乳頭部の歯肉を切開して離断することなく、1本の縦切開とそれに連なる歯肉溝内切開による三角形の弁を形成し、骨欠損部へのトンネルアクセスを行うEPPTは、創部の露出をともなわず、良好な一次閉鎖を得ることができる。これに加えて、結合組織移植により、軟組織の厚みを増すとともに、結合組織移植片を壁として利用して、血餅と骨移植部の安定を得て、良好な骨再生を得て、術後の歯肉退縮を最小限とするCTG wall techniqueの利点の両方を得ようとするのが、この術式のコンセプトとなっている。