m-HBP(モディファイド・ホーレーバイトプレーン)
- 【読み】
- m-HBP(もでぃふぁいど・ほーれーばいとぷれーん)
- 【英語】
- m-HBP(modified Hawley Bite Plane)
- 【書籍】
- Quintessence DENTAL Implantology 2025年No.2
- 【ページ】
- 70
キーワード解説
Hawleyにより発表されたHawleyのバイトプレートを改良した、臼歯部咬合崩壊を呈する患者によく用いられる可撤式床装置。前歯の結節部分に平坦なプレートが形成されており、上顎に装着する。本装置を使用すると、上顎前歯口蓋側部のプラットフォームと下顎前歯部のみが咬合接触し臼歯部は離開する状態となり、顎位は歯による咬頭嵌合位を離れ、リラックスポジションで再現性のある中心位をとるようになる。
本装置の効果として、臼歯部の離開による咬合性外傷のコントロールが挙げられる。また、顎位が中心位に誘導されるため、補綴治療を行ううえでの指標にできる。さらに、矯正治療時に歯周疾患に罹患した歯をアンカーとして利用できない場合には、m-HBPの口蓋部分をアンカーとすることで、より安定した歯の移動を行える。