選択的セロトニン再取り込み阻害薬
- 【読み】
- せんたくてきせろとにんさいとりこみそがいやく
- 【英語】
- Selective Serotonin Reuptake Inhibitor
- 【書籍】
- Quintessence DENTAL Implantology 2025年No.2
- 【ページ】
- 140
キーワード解説
もっとも一般的に処方される抗うつ薬。日本ではパキシル、レクサプロなどが承認されている。シナプス前ニューロンへのセロトニンの再取り込みをブロックすることで機能する。これにより、シナプス接合部で利用可能なセロトニンの濃度が増加する。セロトニンの増加は、うつ病の症状を緩和する可能性がある。
しかし、選択的セロトニン再取り込み阻害薬には、骨折リスク増大や骨量減少が懸念されている。骨芽細胞や破骨細胞への直接的作用と、交感神経系の亢進を介した間接作用が骨量を減少させると考えられている。そのため、インプラント治療を行う際には服薬について慎重な問診が必要とされる。