唾液アミラーゼ
- 【読み】
- だえきあみらーぜ
- 【英語】
- salivary amylase
- 【書籍】
- DHが意外と知らない知識をまとめてみた
- 【ページ】
- 81
キーワード解説
唾液アミラーゼは、唾液中に含まれる消化酵素の一種で、主にでんぷんを分解する役割をもっている。この酵素は、唾液腺の中でも耳下腺や顎下腺などから分泌され、食事の際に口腔内に分泌されることで、最初の消化プロセスを担う。唾液アミラーゼは、でんぷんなどの多糖類を加水分解し、マルトース(二糖類)やデキストリン(短鎖の多糖類)に変えることで、腸での消化吸収を助ける。
近年、唾液アミラーゼはストレス反応の指標としても注目されている。ストレスや緊張がかかると、交感神経のはたらきにより唾液アミラーゼの分泌が増えることがわかっている。そのため、唾液アミラーゼの量を測定することで、ストレスレベルの簡便な評価が可能である。この方法は、非侵襲的で手軽なため、心理学や医療の分野で活用されている。