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選択的再根管治療

【読み】
せんたくてきさいこんかんちりょう
【英語】
selective root canal retreatment
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2025年5月号
【ページ】
35

キーワード解説

選択的再根管治療は、補綴装置を外すことなく、治療回数を減らして根尖性歯周炎を改善させる治療法で、2015年に新たな治療法として紹介された。
補綴装置を除去せずに根尖性歯周炎を治す方法としては、外科的歯内療法(歯根端切除術および意図的再植術)がある。歯根端切除術の適応症例であれば、補綴装置に穴を開ける必要もなく、根尖性歯周炎の改善が期待できるため、歯根端切除術を行うべきである。しかしながら、全身的な問題、部位的な限界、根尖部以外の穿孔などがある症例では歯根端切除術は適応外となり、再根管治療を行う必要がある。そのような時に、問題がある根管だけを選択的に再根管治療を行うのが、選択的再根管治療である。