目次
序文
編著者略歴・著者一覧
接着治療を考える
第1部 基礎編(Basic Theory Edition)
Basic Theory Edition1
接着について考える(安田 登)
I.急がば回れ
II.接着って何か
Basic Theory Edition2
それぞれの被着体にはどんな力で付いているのか(安田 登)
I.接着力は2つある
II.被着体表面に濡れて固まる(化学的結合)
III.入り込んで固まる(機械的結合)
IV.コンポジットレジンへの処理
Basic Theory Edition3
被着体への具体的な接着処理~被着体は5つある~(安田 登)
I.エナメル質への接着
II.象牙質,セメント質への接着
III.非貴金属合金への接着
IV.貴金属合金への接着
V.セラミックス,硬質レジン,コンポジットレジンへの接着
VI.今は3つでもできるように
Basic Theory Edition4
う蝕という疾患をもう一度考える(安田 登)
I.修復物は永久に持つものではない
II.象牙質う蝕は治らない-創傷治癒の概念-
III.象牙質う蝕を上皮性治癒に導くには
Basic Theory Edition5
歯科治療で接着はどのように使われているか(遠山佳之)
I.もし接着がなかったら
II.臨床における接着の役割
III.接着とは被着体にレジンを付けること
Basic Theory Edition6
乳歯への接着治療は可能か(遠山孝之)
I.乳歯への接着
II.乳歯と永久歯の違い
III.小児歯科における配慮
Basic Theory Edition7
手際良く旧修復物を除去する方法(二階堂 徹)
I.除去する旧修復物による器具の選択
II.メタルインレーの除去
III.メタルクラウンの除去
IV.硬質レジン前装冠や金属焼付ポーセレンの除去
V.メタルポスト除去の基本原則
Basic Theory Edition8
材料の保管と取り扱い,そして光照射器の確認~使用期限切れの材料は用いない~(秋本尚武)
I.原因は材料,器材にあるかもしれない
II.材料の保管方法や使用期限の確認
III.光照射器 の確認
Basic Theory Edition9
歯冠用硬質レジンとコンポジットレジンは違うものなのか(安田 登)
I.困ったときの歯冠用硬質レジン
II.歯冠用レジンの進歩の過程
Basic Theory Edition10
金属用プライマーは塗れば塗るほど効果がなくなる~何度か塗らないと不安になるが~(安田 登)
I.修復材の表面処理も「急がば回れ」
II.金属用プライマーの種類と使用法
III.金属用プライマーは塗布しすぎない-シンプルイズベスト-
第2部 直接法編(Direct Filling Edition)
Direct Filling Edition1
接着の可能性と範囲をイメージするう蝕の診断(秋本尚武)
I.大きなう蝕では接着修復はできないのか
II.う窩の深さと歯髄症状は関係ない
III.感染歯質の除去がポイント
Direct Filling Edition2
麻酔を用いないう蝕処置~切削の目安とう蝕象牙質の見分け方~(二階堂 徹)
I.う蝕象牙質へのアプローチ
II.う蝕の残置と接着への影響
III.局所麻酔を用いない切削の目安
IV.う蝕象牙質の硬さ,湿り気,色の変化
V.う蝕検知液を用いたう蝕象牙質の見分け方
Direct Filling Edition3
接着のための窩洞形成は~遊離エナメル質は残すか,除去するか~(秋本尚武)
I.これまでの窩洞形成
II.遊離エナメル質の保存と削除
III.臼歯修復の窩洞形成時の注意点
Direct Filling Edition4
接着システムからみたボンディング材の種類~セルフエッチングシステムの上手な取り扱い~(保坂啓一)
I.接着システム3つの役割
II.共通するセルフエッチングシステムの取り扱い
III.ツーステップセルフエッチングシステムの最大限活用ポイント
Direct Filling Edition5
コンポジットレジン充填前の歯面清掃はどうするか(秋本尚武)
I.窩洞形成後の歯面清掃
II.汚染された窩洞の清掃
Direct Filling Edition6
セルフエッチングシステムはどうしてできたか~ツーステップシステムのメリットは何か~(秋本尚武)
I.トータルエッチングシステムからセルフエッチングシステムへ
II.エナメルエッチングからトータルエッチング,そしてセルフエッチングへ
III.セルフエッチングシステム-ツーステップからワンステップへ-
Direct Filling Edition7
ワンステップボンディングシステム(1液性ボンディング材)の特徴と正しい使用方法(保坂啓一)
I.ワンステップボンディングシステムの特徴
II.エアーブローによる問題点
III.失敗しない取り扱い方
IV.具体的な製品の取り扱い方
V.まとめ
Direct Filling Edition8
接着修復にラバーダムは必須か(秋本尚武)
I.なぜラバーダムが必要とされたか
II.接着修復からラバーダムの必要性を考える
III.ラバーダムがうまくいかない場合
Direct Filling Edition9
コンポジットレジンの開発コンセプトと性質を理解しよう(髙垣智博)
I.理想のコンポジットレジンとは
II.粘稠度による分類
III.フィラー配合の観点からの分類(モールダブルレジン)
IV.有機質複合フィラーハイブリッドレジン
V.無機フィラーハイブリッドレジン
Direct Filling Edition10
ボンディング材とコンポジットレジンとの組み合わせの相性を考える(二階堂 徹)
I.組み合わせに制約はない
II.ボンディング材層への光照射を行う
III.フロアブルレジンを使用
Direct Filling Edition11
コンポジットレジン修復を成功に導くツール~マトリックスや充填器について~(秋本尚武)
I.修復成功のための切削器具
II.マトリックス関連と充填器
III.研磨器材
Direct Filling Edition12
臼歯隣接面修復におけるセクショナルマトリックスの装着方法(秋本尚武)
I.セクショナルマトリックス
II.セクショナルマトリックス装着時の注意
III.各種窩洞形成とセクショナルマトリックスシステムの比較(顎模型)
Direct Filling Edition13
臼歯部のう蝕治療は直接法か間接法か(二階堂 徹)
I.まず直接法を検討する
II.コンポジットレジン修復かメタルインレー修復か
Direct Filling Edition14
積層充填(レイヤリングテクニック)と審美修復のスタンダード(髙垣智博)
I.歯の色調再現は明度や透明性を優先
II.エナメル質の光学的性質
III.象牙質の光学的性質
IV.コンポジットレジンのシェード選択
V.レイヤリング充填の下準備-エナメルマージンに対する配慮-
VI.II級窩洞におけるレイヤリングテクニック
Direct Filling Edition15
インレーの破折修理,二次う蝕への対応はどうするのか(二階堂 徹)
I.被着体の種類ごとの接着手順
II.被着体の優先順位を決める
Direct Filling Edition16
象牙質知覚過敏処置に接着は有効か(秋本尚武)
I.接着を利用した知覚過敏処置
II.歯の知覚のメカニズム
III.知覚過敏処置剤とその限界
Direct Filling Edition17
深い窩洞、裏層はどうする(秋本尚武)
I.コンポジットレジン充填における裏層
II.術後疼痛が起きない理由
III.指標はう蝕検知液
Direct Filling Edition18
間接覆髄,直接覆髄に接着は有効か(秋本尚武)
I.間接覆髄と直接覆髄
II.目的は象牙細管の封鎖
III.接着による直接覆髄の手順
IV.接着による直接覆髄についてどのように考えたほうが良いか
Direct Filling Edition19
根管充填に接着材を応用するときの注意点(林 正規)
I.接着性レジンシーラーの必要性
II.スーパーボンド根充シーラー(SBS)の特性
III.スーパーボンド根充シーラー(SBS)を使うための根管形成のポイント
IV.スーパーボンド根充シーラー(SBS)による根管充填のポイント
V.根管充填に失敗したらSBSの除去は1時間以内に行う
Direct Filling Edition20
直接コンポジットレジンブリッジの中長期的評価を考える(二階堂 徹)
I.1歯欠損に対する選択肢
II.ダイレクトコンポジットレジンブリッジの臨床手順
III.臨床上コンポジットレジンブリッジでどこまで可能か
第3部 間接法編(Indirect Method Edition)
Indirect Method Edition1
接着性レジンセメントの種類(遠山佳之)
I.接着性レジンセメントの分類
II.2つのグループの違い
III.接着性レジンセメントのモデルチェンジ
Indirect Method Edition2
メタルインレーをコンポジットレジンやセラミックインレーにする際の窩洞形成法とレジンコーティング(二階堂 徹)
I.コンポジットレジンやセラミックインレーの窩洞形成
II.修復材料はセラミックスかコンポジットレジンか
III.レジンコーティングによる象牙質の保護
IV.メタルインレーからコンポジットレジンインレーへの修復
Indirect Method Edition3
印象採得,仮封,仮着時に注意すべきこと(遠山佳之)
I.印象採得時の注意
II.テンポラリークラウン製作時や軟性レジン仮封材使用時の注意
III.仮着セメントと仮封材
Indirect Method Edition4
失敗しないスーパーボンド,パナビアF2.0の使い方(遠山佳之)
I.接着材の種類
II.スーパーボンドの短所とその対処法
III.パナビア使用上の注意
IV.スーパーボンドとパナビアの使い分け
Indirect Method Edition5
接着を妨げない根管治療(二階堂 徹)
I.無髄歯に対しての接着治療の意義
II.根管治療薬が接着に及ぼす影響
III.コンポジットレジンによる修復
IV.コンポジットレジンコア
Indirect Method Edition6
支台築造の役割と接着~ファイバーポストの適応を考える~(坪田有史)
I.支台築造の目的
II.支台築造後のトラブル対応
III.ファイバーポストの適応と接着時の注意
Indirect Method Edition7
根管ポスト形成は長いほうが良いか,短いほうが良いか(遠山佳之)
I.何を重要視すべきか
II.歯根部分に何かを入れるべきか
III.ポストの長さ
IV.レジンコアの利点
V.ファイバーコア
VI.メタルコアだと歯根が割れるのか
Indirect Method Edition8
ラボでの修復物の内面処理~技工指示書に何を書くか~(遠山佳之)
I.修復物の材質
II.金属の内面処理
III.「アルミナによるサンドブラスト」と技工指示書に書く
IV.セラミックスの内面処理
V.硬質レジン系材料の内面処理
Indirect Method Edition9
接着性レジンセメントの効果を妨げる因子(遠山佳之)
I.接着阻害因子とは
II.接着阻害因子の除去
Indirect Method Edition10
ジルコニアを用いたオールセラミッククラウンの接着はどうする(遠山佳之)
I.ジルコニアはセラミックスではない
II.ジルコニアに対する接着
III.ジルコニアに有効なプライマー
IV.別の考え方
Indirect Method Edition11
シランカップリング剤を効果的に活性化させる方法(遠山佳之)
I.ポーセレン(セラミックス)にはシラン処理が必須
II.シランカップリング剤とは
III.活性化が必要
IV.シランカップリング剤使用前のポーセレン処理
V.活性をさらに向上させるためには
Indirect Method Edition12
接着ブリッジを長持ちさせるためには(遠山佳之)
I.かつてのブーム
II.ブリッジがなぜ外れるのか
III.悲惨な結果
IV.接着ブリッジの理想
V.外れたら付ければ良いは非現実的
VI.補助的保持形態
VII.補助的保持形態のほかに
VIII.前歯部の形成例
IX.臼歯部の形成例
X.そのほかの注意点
Indirect Method Edition13
義歯にだって接着は有効(安田 登)
I.金属床義歯のリライニング
II.パラフィンワックスが接着阻害因子
III.レジン床義歯の補強
Indirect Method Edition14
歯冠修復物のリペア(遠山佳之)
6
I.リペアの利点
II.リペアとは
III.リペアの実際
IV.再破折を防ぐために
Indirect Method Edition15
ラミネートベニアはどの程度までの変色歯に有効なのか(遠山佳之)
I.ラミネートベニアとは
II.ラミネートベニアの審美表現法
III.どの程度までの変色歯に有効か
索引
Tea Time(1) スーパーボンド誕生秘話
Tea Time(2) 中国人,韓国人,日本人-中国の店員さん式鑑別法-
Tea Time(3) インプラントと食文化
Tea Time(4) いっそのこと,みんなまとめてシリカ・コーティングする?