目次
PART Ⅰ
咬合治療ナビゲーション編
診療第1回目初診
一般診査と写真撮影、診断用模型の印象採得をする
診療項目1 初期診査表にしたがって、一般診査を進める
1-1 初期診査表で見落としがちな「咬合」に関連する問題をつかもう
[手順1]主訴・全身的既往歴を問診する
[手順2]咬み合わせを診査する
[手順3]慢性疼痛の有無と部位を患者さんに記入してもらう
[手順4]筋の圧痛を診査する(筋触診)
[手順5]咬合=咬合接触部位、開閉口路と開口量を調べる
診療項目2 写真撮影を行う
2-1 顔貌および口腔内写真を撮影する
診療項目3 印象採得を行う
3-1 印象を採得し、診断用模型を製作する
3-2 印象採得の流れ
ついでにやっておこう ブラックスチェッカー製作用の印象も同時に採得しておこう
第2回目のアポイントメント
咬合診断に必要な資料を準備する
診療項目1 診断用模型を咬合器に正しく付着するための資料を採得する
1-1 咬合分析の前準備として、診断用模型を咬合器に付着する
1-2 上顎模型の咬合器への付着用資料:フェイスボウトランスファーを行う
1-3 下顎模型の付着用資料:「基準位(RP)」で咬合採得する
診療項目2 咬合分析をスタート
2-1 咬合分析シートに沿って分析を進めよう
[手順1]Overbite、Oberjetの診査
[手順2]早期接触部位
[手順3]基準位と咬頭嵌合位までの偏位の方向と距離
[手順4]咬合関係
[手順5]前歯誘導路、咬合平面傾斜角の評価法
第3回目のアポイントメント 顎関節の機能を調べる
診療項目1 下顎運動データを計測する
1-1 下顎運動を計測する理由
1-2 下顎運動データの解析でわかる具体的な問題
[手順1]最後に各運動の評価結果を下顎運動機能評価表に記入して終了
[COLUMN]診断の標準化はなぜ必要?
診療項目2 診査資料から治療計画を立てる
2-1 まずは患者さんの問題点を書き出す
[手順1]患者さんの問題点を抽出
2-2 治療目標から治療計画を立てる
[手順2]各問題に対する治療目標を設定し、治療手段を選択する=治療計画の立案
[手順3]治療目標、治療計画を治療計画用紙に記入して作業終了
2-3 治療の順番を決める
[手順4]基本的な治療の流れをふまえつつ、必要な治療の順番を決める
[COLUMN]治療計画立案時に注意! できないことは自分ですべてを背負いこまない!
初診から第3回目までのまとめ
S.Kさん52歳をモデルに診査・診断をし、治療計画を立てていこう
モデルケース
S.Kさん52歳、男性の診査資料を基に総合診断・治療計画を立てよう
[誌上シミュレーション1]S.Kさんの診査資料を一覧してみよう
[誌上シミュレーション2]患者さんの問題を書き出す=プロブレムリストを作る
2-1 モデルケースの問題を実際に書き出してみると
[誌上シミュレーション3]治療目標に応じた治療計画を完成させる
3-1 S.Kさんに提出する治療計画用紙
治療手順1 支台歯形成を行う
1-1 左右の下顎第一大臼歯フルクラウンの支台歯形成を行う
治療手順2 テンポラリークラウンを装着する
2-1 有髄歯、無髄歯にかかわらずテンポラリークラウンは必須
治療手順3 支台歯の印象を採得する
3-1 精度の高い印象が命
治療手順4 技工指示書を作成し、ラボへトランスファーする
4-1 技工指示書を仕上げる
4-2 ラボに送付
治療手順5 ラボによる補綴物製作の流れ
5-1 歯科医師も補綴物完成までの流れを知っておこう
治療手順6 補綴物を試適し、調整を行う
6-1 まずは模型上で隣接面コンタクトを確認
6-2 テンポラリークラウンを外して、歯面をクリーニングする
6-3 歯面がきれいになったところでいよいよ試適開始
6-4 最後に咬合をチェックする
6-5 仮着期間は、生体との調和を確認するための重要な時間
治療手順7 側方運動時の干渉をチェックし、調整する
7-1 補綴物装着その前に!
治療手順8 咬合再評価~メインテナンス
8-1 咬合再評価
8-2 メインテナンス
治療結果 S.Kさんの術前・術後で問題がどれだけ解決されたかを見てみよう
PARTII
臨床ノウハウ&テクニック編
1.筋触診法
1-1 筋触診で「痛み」の有無、強さを把握しよう
1-2 筋触診の手順とテクニック
2.咬合診査に必要な顔貌写真の撮影法
2-1 写真撮影で準備するもの
2-2 顔貌写真は「正視」と「笑顔」の2種類を撮る
2-3 撮影を上手に行うための流れと方法
3.口腔内写真の撮影法
3-1 必要な口腔内写真は、必ず6枚以上撮影する
3-2 写真撮影時の注意点
4.診断用模型製作のための印象採得テクニック
4-1 正確な印象採得は事前準備から
4-2 ここははずすな印象採得!
5.石膏注入のテクニック
5-1 石膏注入時の注意点
5-2 石膏硬化後にも配慮は十分に
6.ブラックスチェッカーの使用法
6-1 ブラックスチェッカーとは
6-2 ブラックスチェッカーの原理と役割
6-3 ブラックスチェッカーの使用法
6-4 ブラックスチェッカーの評価法
7.診断用模型による咬合分析法
7-1 咬合分析のために用意するもの
7-2 模型分析の手順
[手順1]早期接触部位が口腔内と同一か、「模型の付着精度」を確認する
[手順2]咬頭嵌合位での上下関係をチェックする
7-3 シリコンカットの製作法
[手順1]咬合接触位置を模型に記入する
[手順2]シリコンカット製作用の印象をとる
[手順3]模型から外し、印象面と印記がされているか確認する
[手順4]シリコンをカットする
[手順5]シリコンカットを用いて咬合誘導路・咬合平面の角度を計測する
8.顎機能診査:CADIAX compact2のセットアップ
8-1 CADIAX compact2のコンポーネントの中味
8-2 CADIAX compact2の組み立て方とセットの仕方
[手順1]CADIAX compact2の操作手順
9.下顎運動の総合評価の仕方
9-1 選定した下顎運動を客観的に評価する
9-2 8つの項目の評価法と解釈の仕方
PARTIII
ラボワークのノウハウ&テクニック編
1.ラボでのフェイスボウトランスファーの操作法
1-1 ラボにおける模型の咬合器への付着
[手順1]クリニックから送付されたフェイスボウを咬合器にセットする
[手順2]上顎模型を付着する
[手順3]咬合採得記録をトリミングする
[手順4]模型とバイトの適合を確認する
[手順5]下顎模型を付着する
2.順次誘導咬合のためのワクシングテクニック
2-1 Ⅰ級咬合のワクシングの基本
2-2 ワックスアップの手順
[手順1]下顎模型は、ダウエルピン植立
[手順2]咬合器の矢状顆路角、ベネット角の設定およびシークエンス・インサイザルテーブルの選択(CADIAX compact2のソフト)
[手順3]ベネットカーブインサートとプロトルージョンインサートの準備
[手順4]咬合器の矢状顆路角、ベネット角の調整
[手順5]シークエンステーブルのセッティング
[手順6]調整した咬合器と付着模型のチェック
[手順7]下顎はアクティブセントリック、上顎はパッシブセントリックを印記し、ワックスコーンを植立する
[手順8]非作業側となる左側のハウジングに青のプロトルージョンストップを装着する
[手順9]上顎右側第一大臼歯のガイダンスのワックスアップ(作業側)(F1~F2)
[手順10]上顎右側第一大臼歯と第二大臼歯の咬合面頬側を作製する
[手順11]上顎大臼歯部の咬合面舌側のワクシング(平衡側)
[手順12]上顎右側第二小臼歯のワクシング
3.ブラックスチェッカー製作法
3-1 手順