目次
第I部 総説
1.概論 安田 登
2.義歯床用加熱重合アクリリック・レジンの理工学的性質 平澤 忠/原嶋郁郎
3.レジン床義歯の適合精度とは何か
臨床上で適合のよい義歯とは何か 森戸光彦
材料学上で適合のよい義歯とは何か 永田勝久
印象および模型での変形をどう捉えるか 岸 正孝
4.現存する問題点と展望 安田 登
第II部 義歯製作工程における創意と工夫
1.埋没前操作
《蝋義歯製作について》
適合のよいレジン床義歯のための蝋義歯製作 小野高裕/野首孝祠
2.蝋義歯埋没
《模型材について》
床義歯の模型材について 吉川郁司
《フラスコ、フラスコ・クランプについて》
各種フラスコの特徴と選択基準 渡辺清志
フラスコの工夫について――高加圧インジェクション用に改造――小柳津純男
《埋没材について》
人工歯の位置変化を最小限に抑えるための埋没材の条件と選択基準
森 博史/大ヵ千秋
《埋没法について》
一般的な注意事項について 曽根田兼司
二回埋没法とは何か 森 博史/岡田通夫
パーシャル・デンチャーの一次埋没における一工夫 千葉 智
金属床義歯の埋没法 久野富雄
アタッチメント義歯の埋没法――加熱式重合レジン填入の注意点―― 松浦賢治
コーヌス義歯の埋没法 久野富雄
レジン溜りの形成法について 小林賢一/内田博之/石鍋 聡
掘出しを考えた埋没法 曽根田兼司
《流蝋について》
流蝋と模型の取扱いについて 臼田雅彦
《レジン分離剤について》
レジン分離剤塗布法 清水裕次
3.レジン重合
《混和について》
レジンの理工学的性質を100%引き出す混和法 天田貴夫
《レジン填入、試圧について》
ASSOシステムを用いた加圧注入リライニング法 吉川郁司
人工歯との接着を活かした填入法――人工歯を脱落させないための工夫―― 永野清司
接着性レジンを用いた場合の填入法 友田浩三
補強線を適切な位置に入れる方法 松橋英司
《バリの取り方について》
レジン填入法のちがいと咬合接触の精度 大池洋治
レジンの重合収縮を考慮したバリの取り方 岡崎和良/横井清彦
《キュアリング・サイクルについて》
低温長時間重合について 丸山松司
重合による気泡発生の問題――重合体の温度上昇と内部気泡について― 篠崎卓嗣
二段階加熱による重合と注意点 安藤進夫
乾熱式重合法 曽根田兼司
《ヒートショック型レジンについて》
ヒートショック型レジンの取扱い方 原嶋郁郎
ヒートショック型レジンの低温加熱重合法 大池洋治
《重合後の冷却について》
重合後の冷却の考え方 堤 嵩詞
4.掘出しと研磨
《掘出しについて》
石膏分割鉗子の正しい使い方 八尋雅弘
ジスクを利用した掘出しについて 松橋英司
エアーチゼルの使用法 小柳津純男
義歯床掘出しや石膏除去への工夫――先端部を加工したバーやクエン酸ナトリウムを使用して――
松尾智昭
石膏模型分割材を用いた自動掘出し法 片山隆昭
レジン床掘出しの注意点――リベットハンマー、分離剤の効果的使用法――松橋英司
《リマウント咬合調整について》
レジン床重合後に製作したリマウント・コアーを咬合調整に活用する
松岡 博/石川巧和
リマウント時における重合変化の捉え方 松永晃典/末永和弘
スプリット・キャストを用いた場合の感熱式重合法の模型材の保護について
尾ヵ順男
《研磨について》
レジンの性質を考えた義歯研磨法――湿潤環境下における研磨―― 丸山松司
バレル研磨のレジン床義歯への応用 宮崎 隆
金属とレジンとの移行部の研磨について 石田 修
レジン表面の粗さを考えた研磨工具の使い方 林 純子/刑部仁三
5.メインテナンス
《義歯の清掃について》
レジンの性質を考慮した義歯のメインテナンス法 平澤 忠/原嶋郁郎
《義歯の修理とリベースについて》
加熱重合レジン床義歯の修理について 新島祥元
レジン床義歯のリベースの注意点 水野行博
金属床義歯におけるリベースの注意点 福井淳一
寒天埋没材による流し込みレジンを用いたリベースについて 東 賢治/下村修司
人工歯脱落の場合の修理について 鈴木司郎
付録
簡単に適合精度をチェックするための試験法 安田 登