目次
巻頭グラビア
まえがき
【基礎編】
日本における歯科用接着レジンの開発と展開
増原英一
1.歯科用レジンのはじまり
2.歯科用接着性レジンの開発と展開
1)歯科用接着性レジンの開発
2)歯質との接着機構と性能向上
3)接着性モノマー、プライマーの展開
4)生活歯髄に対する作用と保護性
5)次世代の接着歯科医術に期待
歯質に対する高分子の接着
中林宣男
1.歯科治療法の進歩を目指して
2.エナメル質と象牙質
3.象牙質への接着
スミヤー層の除去法
4.象牙質接着の安定性
5.残留脱灰象牙質の確実な検出法
接着性コンポジットレジンとプライマー
山内淳一
1.基礎研究
2.開発研究
3.その後の接着技術の発展
1)接着性モノマーの発展
2)プライマーの導入
3)セルフエッチングプライマーの導入
4.クラレ製品のラインナップ
1)接着・合着関係
2)シーラント関係
3)複合レジン充填材関係
4)歯冠材料関係
フッ素イオン除法性ポリマーと貴金属接着性モノマー
門磨義則
1.薬剤除法システムとしてのフッ素イオン除去性ポリマー
2.フッ素イオン除去性ポリマーのフッ素イオン放出挙動
3.フッ素イオン除去性ポリマーを配合したレジンの性質
4.貴金属に対するレジン接着の背景
5.貴金属接着性モノマーの分子設計
6.貴金属接着性モノマーの応用
7.実用化された貴金属接着性プライマー
イソプレン系エラストマーを応用した義歯床用軟質裏装材の特性
山口里志
1.構成
2.特徴
1)クッション性
2)床との接着性
3)耐汚染性
4)ペースト性状
【臨床編】
矯正接着剤“オルソマイト”改変の軌跡
三浦不二夫
1.矯正用接着剤“オルソマイト”の誕生
2.オルソマイトⅡsへの改良
3.スーパーボンドへの飛躍
4.MCPボンドの登場
フッ素除法性シーラントとレジンコート材
大森郁朗
1.シーラントの開発
2.裂構内洗浄填塞法
3.フッ素除法性シーラント
4.レジンコート材の開発
5.クリアシールFの特徴
1)理工学的性状
2)クリアシールFからのフッ素の供給と歯質の再石灰化
3)隣接面表層エナメル質の高分解能電子顕微鏡による観察所見
6.クリアシールFの適応症の選択
7.クリアシールFの臨床術式
8.クリアシールFの臨床成績
スーパーボンドC&Bの臨床応用
眞坂信夫
1.スーパーボンドC&Bの経過
2.スーパーボンドC&Bの臨床
3.歯髄の保存
1)生活象牙質切削面の保護
2)露髄歯の保存
3)歯髄保存の臨床評価
4.無髄歯の保存
1)垂直破折歯根の保存
2)治療法の選択
5.臨床例
1)口腔内接着法(骨吸収を伴わない分離破折)
2)回転再植を伴う接着法(骨吸収を伴う分離破折)
3)臨床評価
接着が可能にした歯質保存的審美修復
田上順次
1.破折歯の修復
1)前歯の破折
2)臼歯の破折
2.齲蝕の治療
1)前歯部の修復
2)臼歯咬合面の修復
3)二次齲蝕への対応
3.変色歯への対応
4.象牙質知覚過敏症の治療
5.高出力光照射器の使用法
接着修復の臨床観察-最新の接着技術による接着性審美修復と補修修復-
山田敏元
1.クリアフィルメガボンドポーセレンボンディングキットのシステム構成
2.メガボンドの接着強さと、接合界面のSEM観察
3.メガボンドポーセレンボンディングキットの臨床応用
再石灰化と耐酸性層形成による歯質の強化
柏田聰明
1.再石灰化による歯質の強化
1)口腔内環境の改善と管理
2)再石灰化促進への次亜塩素酸ナトリウムの使用
2.耐酸性層形成による歯質の強化
1)根面齲蝕予防のための耐酸性層形成
(フッ素除法性シーラント材とADゲルの併用)
2)修復時の二次齲蝕予防のための耐酸性層形成
(フッ素除法性接着剤とADゲル法の併用)
3.フッ素除法性接着性レジンによる齲蝕予防のコンセプト
歯冠色修復における接着技術
松村英雄/熱田 充
症例1 前装補綴装置の前装部における審美性の確保と接着
症例2 オーバーキャスティングによる補綴装置の補修
症例3 焼成陶材による歯冠色修復
失活歯の接着歯冠修復
福島俊士/坪田有史
1.破折試験からの知見
2.失活前歯の修復
3.失活臼歯の修復
接着ブリッジの技法と臨床
山下 敦
1.接着技法の概要
2.接着ブリッジの生存率
3.接着ブリッジの要件
4.前歯接着ブリッジの手順
5.臼歯接着ブリッジ
臼歯接着ブリッジは、前歯接着ブリッジよりリテーナーデザインはやさしい
新しく開発された床用軟質裏装材の性質と使用法
守澤正幸/早川巖
1.新しい床用軟質裏装材の性質
1)新開発軟質裏装材
2)理工学的性質
3)臨床評価
2.裏装術式
3.臨床への応用
索引
編者/執筆者略歴