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政治|2021年11月6日掲載

国民皆歯科健診実現議連

高橋英登氏が歯科を通じた医療政策をアピール

本議連に期待を寄せる高橋英登氏(写真左)。
本議連に期待を寄せる高橋英登氏(写真左)。
 9月16日(木)、衆議院第二議員会館(東京都)において、自民党「国民皆歯科健診実現議連」総会(以下、議連、山田 宏事務局長、古屋圭司会長)が開催された。

 冒頭の古屋氏による開会挨拶では、2017年より「骨太の方針」でうたわれている「口腔の健康は全身の健康につながる」というフレーズを挙げ、「口腔の健康を保つことで健康寿命の延伸に貢献し、増加が予測される社会保障費を合理的に抑えることができる」と主張。また、6月に行われた設立総会についてふれ、論理的・医学的なエビデンスを追求するべく1年以上の勉強会を重ねたうえでの設立を強調し、将来の実現に向け意欲を示した。

 その後、高橋英登氏(日本歯科医師連盟会長)より「国民皆歯科健診実現議連に期待すること」について講演が行われた。まず、高橋氏は医療費の現実について資料をもとに言及し、令和元年度における日本の医療費43.6兆円のうち歯科にはわずか3兆円(構成割合6.9%)にとどまっており、医科と歯科で大きな医療費格差のある現状を訴えた。

 次に、社会保障費についてふれ、このまま医療費の増加が続けば国民皆保険制度の維持が困難になってしまうことを指摘。歯科を通じた一次予防、二次予防の部分で病気の発症を減らすことにより総医療費を抑制できるとの考えを示した。

 最後は、歯科としての役割を強調するとともに「すべての国民が年1回は歯科医院に行きクリーニング付きの健診を受ける体制を構築すべき」と述べ、本議連の今後に期待を寄せた。

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