政治|2025年4月25日掲載
日本歯科総合研究機構の常勤研究員に元厚労省の増田絵美奈氏を採用
日歯、定例会見を開催
さる4月24日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、高橋英登会長)による定例記者会見が開催された。
高橋会長は、挨拶のなかで歯科医師地域偏在の課題と歯科医師国家試験合格率について言及。地域偏在について、医科で採用されている地域枠制度(医師少数区域の解消を目的に、卒後にその地域で一定期間勤務することを条件に補助金・奨学金を充実させた制度)を例に挙げ、無歯科医村や地域偏在解消のための政策の必要性を強調した。また、第118回歯科医師国家試験では合格率が70%を超え、近年合格率は上昇傾向にある明るい話題にふれつつも、日歯会員の平均年齢が63歳に迫りつつあり、高齢化の現状に危機感を示した。
次に、末瀨一彦常務理事より9月26日(金)から28日(日)の会期で開催される第25回日本歯科医学会学術大会(日歯・日本歯科医学会主催)の概要説明とともに4月1日より事前登録が開始されたことが報告された(日歯・日本歯科医学会会員や同伴者は参加費無料。詳細はhttps://site2.convention.co.jp...を参照いただきたい)。
続いて、藤田一雄副会長より日本歯科総合研究機構(以下、機構)の機能強化を目的に、4月付けにて常勤の研究員として増田絵美奈氏(前厚生労働省老健局老人保健課)を採用したことが報告された。
データサイエンスの重要性が高まるなか、これまで厚生労働省の医系技官として保健医療に関する政策の立案や調査、研究などの経験を豊富にもつ増田氏の加入により機能強化につながることに期待したい。