目次
第1章 小児歯科学概論(下岡正八)
1-1 教育
A.医学教育に必要な5本の柱
B.医療人の必修5科目
C.医学教育になぜ哲学が必要なのか
D.医療と医学の関係
1-2 小児歯科学とは
A.定義
B.意義と目的
1-3 小児歯科の臨床的意義
第2章 小児歯科に必要な心身の発育(下村淳子/下岡正八)
2-1 小児の発育の特徴
2-2 人の発育
A.発育概論
B.身体発育の特徴
C.精神的発達
D.小児の栄養
第3章 摂食・咀嚼・嚥下の発達(田村康夫)
3-1 摂食機能の発達
A.吸啜の発達
B.咀嚼の発達
C.嚥下の発達
3-2 歯・咬合の発育と咀嚼
A.咀嚼筋
B.咀嚼運動
第4章 頭部・顎・顔面の発育(本川 渉/尾崎正雄)
4-1 頭蓋の発育
A.顎・顔面の発育
B.脳頭蓋の発育
C.顔面頭蓋の発育
4-2 顎の発育
A.上顎骨の成長
B.下顎骨の成長
4-3 発育の評価
A.生体計測法
B.頭部エックス線規格写真による方法
第5章 歯の発育(本川 渉/馬場篤子)
5-1 歯の発育
A.歯の形成
B.歯の形成障害
C.歯の萌出
D.歯の萌出異常
第6章 歯列および咬合の発育と異常(木本茂成/進士久明)
6-1 歯列および咬合の発育
A.歯列の発育段階
B.無歯期(乳歯萌出前期,ⅠA期)
C.乳歯萌出期(ⅠC期)
D.乳歯列期(ⅡA期)
E.第一大臼歯・切歯萌出期
F.側方歯萌出期(側方歯群交換期,ⅢB期)
G.第二大臼歯萌出期(ⅢC期)
6-2 歯列および咬合の発育異常
A.歯列および咬合の異常の原因
B.乳歯および永久歯咬合に影響を及ぼす環境的因子
C.歯の早期喪失が歯列,咬合の発育に及ぼす影響
D.前歯の早期喪失
第7章 乳歯・幼若永久歯(五十嵐清治/廣瀬弥奈/齊藤正人)
7-1 乳歯
A.乳歯の生物学的意義
B.乳歯の形態的特徴
C.乳歯と永久歯の比較
7-2 幼若永久歯
A.形態的特徴
B.構造的,物理化学的特徴
第8章 小児の齲蝕(苅部洋行/小方清和)
8-1 小児期の齲蝕
A.小児期の齲蝕の特徴
B.好発部位
C.罹患型
8-2 幼若永久歯の齲蝕
A.幼若永久歯の齲蝕の特徴
B.好発部位
8-3 小児の心身に及ぼす影響
A.為害作用
第9章 小児の歯周疾患(鈴木康生/相澤徳久)
9-1 健常な歯周組織
A.歯周組織の構造
B.歯の萌出,交換と歯肉の変化
C.小児の歯周組織
9-2 小児,若年者の歯周疾患
A.歯周疾患の分類
B.小児,若年者の歯周疾患の特徴
C.小児,若年者にみられる歯周疾患
第10章 医療面接(下岡正八)
10-1 医療面接とは
A.小児の医療面接を理解するために
B.小児の症候のとらえ方
C.乳幼児との面接
第11章 小児患者への歯科的対応(下岡正八)
11-1 対応とは
11-2 対応に必要な心理
A.術者の心理的特徴
B.保護者の心理的特徴
C.小児の心理的特徴
D.患児,保護者,術者(歯科医師,歯科衛生士)との関係
11-3 対応の実際
A.一般的対応
B.特殊な対応
第12章 小児患者の診察・治療方針(大東道治)
12-1 診察と診断
A.診察と診断のための資料
B.頭部,顔貌(頭部・顔貌の発育状態の診察)
C.口腔診察の資料
D.模型の分析
E.エックス線写真による検査
12-2 治療計画
A.予防と治療計画の立案
B.処置の順序
12-3 患者教育
A.母親教育
B.患者教育
C.動機づけと評価法
12-4 定期健診
A.意義と目的
B.診察内容
C.リコールの方法
D.定期健診の資料
付:学習目標
第13章 小児齲蝕の予防と進行抑制(小方清和/苅部洋行)
13-1 齲蝕原因菌の感染と定着の防止
A.齲蝕原因菌の感染防止
B.齲蝕原因菌の定着防止
13-2 歯口清掃指導
A.ブラッシング(刷掃法)
B.歯口清掃の補助
C.歯口清掃の評価法
13-3 食生活指導
A.小児の食生活と齲蝕との関係
B.食生活指導の実際
13-4 薬物応用法
A.フッ化物応用法
B.フッ化ジアンミン銀
13-5 小窩裂溝填塞法
A.適応症
B.填塞材の種類と特徴
C.術式
D.術後の注意
第14章 小児の歯冠修復(五十嵐清治/齊藤正人/廣瀬弥奈)
14-1 乳歯の歯冠修復
A.目的,診察と診断
B.種類と選択
C.窩洞形成,支台歯形成時の注意事項
D.修復法
D-1 アマルガム修復
D-2 コンポジットレジン修復
D-3 グラスアイオノマーセメント修復
D-4 インレー修復
D-5 冠による修復
14-2 幼若永久歯の歯冠修復
A.目的,診察と診断
B.種類と選択
追補トピックス1:接着修復に関する最新情報(橋本正則/遠藤一彦/大野弘機)
追補トピックス2:歯科用レーザーの小児への応用(安田善之/斎藤隆史)
追補トピックス3:抗菌剤を用いた齲蝕・歯内療法(LSTR療法と3Mix─MP法)
第15章 小児の歯内療法(五十嵐清治/齊藤正人/廣瀬弥奈)
15-1 小児が訴える歯痛と注意点
15-2 乳歯の歯内療法処置
A.治療目的
B.歯髄疾患の診察・臨床検査
C.乳歯歯髄炎の診断
D.歯髄処置の臨床的分類
E.歯髄保存療法
15-3 幼若永久歯の歯内療法
A.目的
B.診察と診断
C.歯髄炎の処置
第16章 小児の歯周疾患の予防と処置(鈴木康生/島村和宏)
16-1 歯周疾患の診察,診断
A.歯肉の診察
B.歯垢,歯石の診察
C.歯周ポケットの測定
D.歯周炎の診察
E.エックス線写真による検査
F.その他の検査
16-2 動機づけと歯周疾患の予防
16-3 プラークコントロール
A.ブラッシング
B.フロッシング
C.口腔清浄器,電動歯ブラ
D.薬剤などによるプラークコントロール
E.不適切なブラッシングと歯肉炎,歯肉退縮
16-4 スケーリング
16-5 歯周疾患の予防と処置
A.歯列不正
B.歯肉増殖
第17章 摂食・咀嚼・嚥下機能障害(田村康夫)
17-1 摂食・咀嚼・嚥下機能障害
A.摂食・嚥下障害の分類
B.形態の異常による小児の摂食・嚥下障害
C.機能の障害による小児の摂食・嚥下障害
17-2 診察・診断と対応
A.診察・診断
B.対応法とチームアプローチ
第18章 小児の外科的処置(大東道治/嘉藤幹夫)
18-1 小児の局所麻酔
A.目的
B.偶発症
C.局所麻酔の種類
D.局所麻酔剤
18-2 抜歯
A.乳歯の抜歯
B.乳歯の抜去法
C.後処置と留意点
D.抜歯時の偶発症
18-3 過剰歯,埋伏歯の抜歯,埋伏歯の牽引
A.過剰歯の抜歯
B.埋伏歯の抜歯,開窓,牽引
18-4 顎および口腔軟組織の異常と疾患の処置
A.顎骨炎
B.急性口底炎,口底蜂窩織炎
C.小帯の異常と処置
D.口唇
E.歯肉
F.舌
G.粘膜
H.顎骨内の嚢胞,腫瘍
18-5 薬物療法
A.小児の薬物代謝
B.小児の投薬量
C.小児の投薬方法
D.使用されている薬剤と剤形
E.副作用
第19章 小児の歯の外傷(大東道治)
19-1 外傷歯の状況
A.外傷歯の好発部位
B.好発年齢
C.男女比
D.外傷歯の原因
19-2 診察と診断
A.診察
B.診断
C.外傷の分類
19-3 処置方法
A.歯冠修復
B.歯内療法
C.固定法
D.再植法
E.破折の処置
F.抜歯
G.治癒経過
H.欠損部の補綴
19-4 歯の外傷による影響
A.外傷受傷歯そのものへの影響
B.受傷歯周囲組織への影響
C.後継永久歯への影響
D.歯の外傷経過時間と処置可能限界および組織変化
19-5 外傷予防
A.交通事故およびその他の外傷予防
B.不幸にして発生した場合
C.スポーツ外傷の予防法
19-6 児童虐待と育児放棄による口腔外傷
第20章 咬合誘導(20─1〜4:木本茂成/進士久明/20─5:遠藤敏哉)
20-1 咬合誘導の意義と目的
A.咬合誘導の意義
B.咬合誘導の目的
C.方法
20-2 歯列および咬合の診察と診断
A.基本的な診察
B.口腔内の診察
C.模型の計測と分析
D.エックス線写真の診断・分析
20-3 歯列・咬合を乱す異常の処置
A.齲蝕
B.歯の異常
C.萌出の異常
D.軟組織の異常
E.口腔習癖とその対応法
F.口腔筋機能療法
20-4 静的咬合誘導
A.保隙の目的
B.適応症
C.保隙装置の必要条件
D.種類と選択
D-1 クラウンループ保隙装置・バンドループ保隙装置
D-2 ディスタルシュー保隙装置
D-3 リンガルアーチ保隙装置
D-4 Nanceのホールディングアーチ保隙装置
D-5 可撤保隙装置
E.保隙装置装着後の管理
20-5 動的咬合誘導
A.診察・検査・診断
B.乳歯列期の咬合誘導
C.永久歯萌出余地不足に対する処置
D.混合歯列期の咬合誘導
E.外科的誘導法
第21章 心身障がい児の診察・治療(福田 理/五十嵐清治/木下憲治/齊藤正人/廣瀬弥奈)
21-1 障がいの定義・概念
21-2 障がい児の歯科的問題点
A.口腔の問題
B.診察・治療上の問題
C.患者側の問題
21-3 障がいの種類
21-4 対象となる主な障がい
A.精神(発達)遅延
B.Down症候群
C.自閉症,自閉性障害
D.脳性麻痺
E.てんかん
F.感覚障害
21-5 障がい児への歯科的な対応
A.診察・治療を阻害する要因
B.対応法の種類
C.診察・治療上の注意
21-6 歯科保健管理
21-7 摂食・嚥下障がいとリハビリテーション
A.障がい児(者)における摂食・嚥下機能障がい
B.摂食・嚥下リハビリテーションの進め方
第22章 小児疾患と歯科治療(五十嵐清治/廣瀬弥奈/齊藤正人/木下憲治)
22-1 全身疾患を有する小児患者の治療時の注意事項
22-2 遺伝性疾患の概要,歯科的所見と対応
A.無汗型外胚葉異形成症
B.骨形成不全症
C.鎖骨頭蓋骨異形成症
D.先天性表皮水頭症
E.好中球減少症
F.低ホスファターゼ症
G.Papillon-Lefevre症候群
H.Pierre Robin症候群
I.Marfan症候群
J.Treacher-Collins症候群(下顎顔面異骨症)
22-3 染色体異常の概要,歯科的所見と対応
A.Down症候群
B.Klinefelter症候群
C.Turner症候群
D.18トリソミー症候群
E.猫鳴き症候群(5p─症候群)
22-4 先天異常の概要,歯科的所見と対応
A.唇・顎・口蓋裂
22-5 感染症の概要,歯科的所見と対応
A.手足口病
B.水痘
C.麻疹
D.風疹
E.流行性耳下腺炎
F.ウイルス性肝炎
G.先天(性)梅毒
H.後天性免疫不全症候群
I.単純ヘルペスウイルス感染症
22-6 ビタミン欠乏症の概要,歯科的所見と対応
A.クル病
22-7 内分泌疾患の概要,歯科的所見と対応
A.甲状腺機能低下症:クレチン病
B.甲状腺機能亢進症:バセドウ病
C.副甲状腺機能低下症
D.副甲状腺機能亢進症
22-8 血液・造血器疾患の概要,歯科的所見と対応
A.貧血
B.血友病
C.白血病
D.血小板減少症
22-9 肝臓疾患の概要,歯科的所見と対応
22-10 代謝性疾患の概要,歯科的所見と対応
A.糖尿病
22-11 腎疾患の概要,歯科的所見と対応
A.ネフローゼ症候群
B.急性糸球体腎炎
22-12 循環器疾患の概要,歯科的所見と対応
A.先天性心疾患
B.急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群 (川崎病)
22-13 呼吸器疾患の概要,歯科的所見と対応
A.気管支炎
B.気管支喘息
22-14 免疫疾患(アレルギー)の概要,歯科的所見と対応
A.湿疹
B.アトピー
C.蕁麻疹
D.リウマチ
第23章 青少年期の歯科(五十嵐清治/齊藤正人/廣瀬弥奈)
23-1 青少年期の全身的特徴
A.二次性徴
B.個人差
23-2 青少年期の心理的特徴
A.年齢的変化
B.個人差
23-3 青少年期における医科的問題
23-4 青少年期における歯科的問題
A.齲蝕
B.歯周疾患
C.不正咬合,咬合異常について
D.顎関節疾患(顎関節症)
E.外傷,スポーツ外傷
23-5 歯科治療時の一般的注意点
索 引