目次
序
CHAPTER1 正中矢状面の意義
はじめに
正中矢状面と左右対称性
CHAPTER2 正中矢状面を基準とした歯科医療
ABE's SHILLA SYSTEMの起源
歯科医療の変遷
通法的審査・診断技法の問題点
有歯顎症例の通法/一般的審査・診断技法
部分的欠損症例、無歯顎症例の一般的診査・診断技法
一般的診査・診断技法の問題点
THAを基準とする通法的フェイス・ボウ・トランスファーに対する考察
終末蝶番軸 TERMINAL HINGE AXISの理論
後方基準点としてのTHAの考察
終末蝶番咬合位と下顎運動出発点の誤差
フェイス・ボウの一般的活用法における問題点
実測した真のTHAの活用
目測によるTHAの活用
フェイス・ボウ使用経験からの問題点
左右対称性からのTHAポイントの測方的・前後的位置
左右対称性からのTHAポイントの垂直的位置
THAを基準とする通法的フェイス・ボウ・トランスファーが提起する臨床操作に
対する考察
正中矢上面の消失に伴う蹉跌
左右同高的基準の消失に伴う蹉跌
ABE's SHILLA SYSTEMにおける診査・診断技法の基本
CHAPTER3 正中矢状面を基準とした歯科臨床
ABE's SHILLA SYSTEMの基本術式
基本は正中矢状面
研究模型の準備
予備印象採得
予備印象材に用いられる器材
無歯顎の予備印象
有歯顎の予備印象
研究模型の作製
研究模型作成のための準備器材
模型材の選択と注入
研究模型のトリミング
正中矢状面の記録採取
正中矢状面分析器具SHILLA 1による正中矢状面の記録採取
正中矢状面分析器具SHILLA 1の構造
正中矢状面分析器具SHILLA 1による正中矢状面の分析・記録採取
エイブ・エステシク・フェイス・ボウによる正中矢状面の記録採取
エステティック・フェイス・ボウの設計意図
エイブ・エステシク・フェイス・ボウの機構
エイブ・エステシク・フェイス・ボウによる正中矢状面の記録術式
エイブ90咬合器
エイブ90咬合器の概要と設計意図
機能運動路の再現
左右対称的機構・機能をそなえた咀嚼器の診断・構築を意図した咬合器
エイブ90咬合器の構造と顆路指導機構
エイブ90咬合器の構造
顆路指導機構の調節法
切歯指導路(アンテリア・ガイダンス)の調整
咬合平面診断・設定器具SHILLA 2
正中矢状面を基準にした上顎模型の咬合器付着
正中矢状面分析器具SHILLA 1により分析記録した正中矢状面を基準にする方法
正中長軸線を基準にしたエステティック・フェイス・ボウによるトランスファー
セントリック・チェック・バイトの記録採取と下顎模型の咬合器付着
セントリック・チェック・バイトの記録採取
中心位に対する概念の変遷
筆者の考える中心位
中心位への顎位誘導法と記録
DIRECT CHECK BITE TECHNIQUE
INDIRECT CHECK BITE TECNIQUE
下顎模型の咬合器付着
模型とチェック・バイト記録の適合性の確認
下顎模型の咬合器付着
CHAPTER4 咬合器状における垂直・正中矢状座標と水平・測方
座標の具現化と咬合診断、咬合構築に対する臨床効果
垂直・正中矢状座標と水平・測方座標の具現化
咬合平面診断・設定器具SHILLA 2の機構、基本的活用法と両座標の具現化
咬合彎曲面診断・設定器具SHILLA 2の基本的活用法と両座標の具現化
咬合彎曲面診断・設定器具SHILLA 3の機構
咬合彎曲面診断・設定器具SHILLA 3の基本的活用法
CHAPTER 5 SHILLA SYSTEMによるオクルーザル・スプリント
オクルーザル・スプリント
スプリント治療の実際
研究模型による咬合診断
咬合関係の付与
理想的と思われる咬合高径の設定
咬合平面通過位置の設定とSHILLA 2、SHILLA 3に対する具現化
残存歯列に対する咬合平面、歯列弓に対する診査・診断
咬合構築の診査・診断のためのワックスアップ
咬合平面調整のための築盛と咬合の付与
スプリントの作製
スプリントの口腔内装着による咬合診断
スプリントによる咬合治療に対する判断
CASE 5-1
オクルーザル・ナビゲーション・システムとしてのSHILLA SYSTEM
症例の概要
咬合状態に対する診査・診断と治療計画の立案
スプリントの作製
スプリントの口腔内装着
スプリントによる咬合治療とその予後
考察
CASE 5-2
症例の概要
研究模型による咬合診断
咬合構築の診断としてのワックスアップ
スプリントによる咬合治療
スプリントによる咬合治療に対する判断
スプリントから最終補綴物への置換
考察
CHAPTER6 SHILLA SYSTEMによるオクルーザル・リコンストラ
クション
オクルーザル・リコンストラクションの実際
咬合器に対する下顎運動要素のインプット
オクルーザル・リコンストラクションによる咬合関係のFunctional Generated Path
(機能運動路、FGP)の記録採取
咬合器に対する下顎運動の後方決定要素(顆路、コンディーラー・ガイダンス)
のインプット
咬合器に対する下顎運動の前方決定要素(切歯指導路、インサイザル・ガイダ
ンス)のインプット
上顎のスプリント歯列に対する最終補綴物への置換における臨床操作
テンポラリー・レストレーション作製のための印象とマッシュ・バイトの採得
プレパレーションと咬合採得
フル・アーチでの精密印象の採得
テンポラリー・レストレーション作製と装着
上顎最終補綴物作製のための技巧操作
作業模型の咬合器付着
上顎最終補綴物の作製
上顎最終補綴物のセメンテーション
下顎のスプリント歯列に対する最終補綴物への置換
プリント治療を経たオクルーザル・リコンストラクションのメリット
CASE 6-1
症例の概要
研究模型による咬合診断
診療計画の立案
上顎即時総義歯と下顎スプリントの製作
上顎即時総義歯と下顎スプリントの装着
下顎スプリントのプロビジョナル・レストレーションへの置換
上顎無歯顎のダイナミック・インプレッション
最終補綴物の作製
最終補綴物の装着とオクルーザル・リハビリテーション
CASE 6-2
症例の概要
研究模型による咬合診断
咬合高径、咬合平面の設定と具現化
第1次スプリントのワックスアップと装着
第2次スプリントの作製と装着
最終補綴物の作製と装着
まとめ
CASE 6-4,5
SHILLA SYSTEMによるオクルーザル・リコンストラクション
CASE 6-4
基礎資料の収集とSHILLA SYSTEMによる診査・診断
診断結果に基づいた理想的咀嚼器像
診査・診断結果に対する考察
咀嚼性スプリントによる適正顆頭位への誘導
SHILLA SYSTEMによる治療評価
CASE 6-5
診査・診断とスプリントの作製・装着
最終補綴物の作製・装着
総括
まとめ
CHAPTER7 咬合平面を基準とした歯周外科とSHILLA SYSTEM
歯周治療における咬合療法
症例 7-1 歯周補綴を必要とする典型的な症例
歯周補綴とパーシャル・デンチャー
SHILLA SYSTEMによる咬合診断
治療用義歯とプロビジョナル・レストレーションの製作
咬合平面を基準とした臼歯部の歯冠延長手術
咬合平面を基準とした臼歯部の歯冠延長手術の考察
歯冠延長に際しての生物学的幅径の確保
「765」歯冠延長手術とinterdental denudation techniqueによる骨再生
Wedge operationによる歯冠延長手術と遊離歯肉移植(4)
上顎前歯部の歯冠延長術の考察
審美的な歯冠形態と歯肉形態
参考症例 上顎前歯部の歯冠延長手術による審美的改善
咬合平面を基準にした上顎前歯部の歯冠延長手術
Partial-thickness apically positioned flapによる歯冠延長手術
フラップ手術の術式と歯根近接問題の解決
上顎補綴物の製作
修復処置の前処置としてのperiodontal plastic surgery
Semilunar flapによる露出歯根面被膜
初診から6年8ヶ月の口腔内の状態と全顎X線写真
まとめ
CHAPTER8 審美補綴と正中矢状面
審美補綴と基準面
術前の咬合診断
治療計画とイニシャル・プレパレーション
プロビジョナル・レストレーション
エステティック・フェイス・ボウによる咬合採得
まとめ
CHAPTER9 咀嚼機能の再生とSHILLA SYSTEM
機能的で審美的な補綴製作のための基準
なぜ、不正咬合になったのか
基準はどこを求めればいい
垂直的要素(正中矢状面)と水平的要素(咬合平面)の具現化法
具現化する方法には次の三つが考えられる
正中矢状面と咬合平面を基準に行ったスプリント療法
ステップ1:診断
ステップ2:上顎の暫間被膜冠作製
ステップ3:顎関節症の診断兼治療用スプリントの作製
ステップ4:スプリント調整
ステップ5:プロビジョナル・レストレーション作製
ステップ6:最終補綴物装着
まとめ
CHAPTER10 正中矢状面と咬合平面を基準に行ったインプラント補綴
症例1 多数歯欠損症例
ステップ1:主訴の改善
ステップ2:植立のための術前処置
正中矢状面と直交する咬合平面の具現化
プロビジョナル・レストレーションの作製
口腔内装着と咬合調整
下顎のプロビジョナル・レストレーションの製作
ステップ3:インプラント植立
ステップ4:最終プロビジョナル・レストレーションの作製
ステップ5:最終補綴物
まとめ
CHAPTER11 パーシャル・デンチャーとSHILLA SYSTEM
SHILLA SYSTEMの有効性
症例の概要
研究模型による咬合診断
咬合高径の設定
咬合平面通過位置の設定
欠損部、残存歯列に対する垂直・測方位置的な診査・診断
プロビジョナル・デンチャー
咬合構築の診査診断をかねたプロビジョナル・デンチャーと歯冠構築のワックスアップ
プロビジョナル・デンチャーの装着
プロビジョナル・デンチャーによるスプリント治療に対する判断と診療計画の立案
上顎に対する最終補綴処置
上顎残存歯に対する内冠の作製
SHILLA SYSTEMにおけるコア、内冠作製上の利点
上顎パーシャル・デンチャーの作製
上顎パーシャル・デンチャーの装着
下顎残存歯に対する最終補綴処置
下顎残存歯に対するプレパレーションと印象採得
下顎最終補綴物の作製
下顎パーシャル・デンチャーの装着と優れた咬合関係の付与
予後
考察
CHAPTER12 SHILLA SYSTEMによるコンプリート・デンチャー無歯顎補綴医療
における診査、診断の重要性
一般的検査・診断技法の問題点
システマティックな診査・診断の重要性
システマティックな診査・診断の実際
口腔内所見と研究模型所見からの最終印象の可否に対する診査・診断
咬合・顎機能診断を前提とした予備印象
予備印象に用いる印象材
研究模型の作製
咬合平面設定可否に対する診査・診断と正中矢状面を基準にした咬合器付着
咬合平面の評価と顎機能に対する診査・診断
診療計画に対応性のある咬合床
咬合床の外形線の記入
咬合床の作製
ゴシック・アーチ・トレーサーの付着
咬合平面の評価
ゴシック・アーチ・トレーシングによる顎機能の評価
顎位設定が決まりやすい症例
顎位設定に迷う症例
適正顆頭位でのチェック・バイトと診断のための人工歯排列
咬合咀嚼圧に対する支持性の診査・診断
診断情報からの診療計画の立案
CASE 12-1 準備・改善処置が不要な症例
はじめに
人工歯排列とワックスデンチャー
前歯部人工歯の排列
左右対称的アンテリア・ガイダンス
臼歯部人工歯の排列
咬合・咬交の削合調整とワックスデンチャーの仕上げ
最終印象の採得
オクルーザル・コアの記録
最終印象の準備工程
義歯内面と辺縁の印象採得
印象面の滑沢化
ポスト・ダムの設置
作業模型の作製とワックス形成の仕上げ
作業模型の作製
ワックス形成の仕上げ
重合
完成義歯の装着
義歯床の床化粘膜面に対する適合性のチェック
咬合関係の調整
完成義歯のデリバリー
CASE 12-2 準備・改善処置が必要な症例(その1)粘膜調整
はじめに
治療用義歯の役目
診断情報からの診療計画の立案
治療用義歯の作製
治療用義歯の装着行程
ティッシュコンディショニングの実際
最終義歯の調整
最終義歯の装着
考察
CASE 12-3 準備・改善処置が必要な症例(その2)下顎位復位
症例
診査・診断
修正治療(イニシャル・テラピー)としての下顎位復位
最終義歯の調整と装着
考察
CASE 12-4 準備・改善処置が必要な症例(その3)下顎位復位と粘膜調整
症例
診査・診断と治療計画の立案
修正治療としての下顎位の復位
最終義歯の調整と装着
考察
CASE 12-5 準備・改善処置が必要な症例(その4)歯槽整形とインプラント
の嵌植
無歯顎補綴の問題点とインプラント
フィクスチャー・粘膜支持様式のオーバー・デンチャーについて
症例の概要
診査・診断
治療計画の立案とコンサルテーション
準備・改善医療の実践
最終義歯の作製
最終義歯の完成と装着
CASE 12-6 準備・改善処置が必要な症例 その5 対合歯咬合平面の調整
シングル・デンチャー
症例の概要
診査・診断
下顎咬合平面の改善処置
シングル・デンチャーの完成と装着
考察
CASE 12-7,8 優れた需要と省力化を意図した新義歯調整法/シリコーン・
キャスト・テクニックについて
はじめに
総義歯の需要に関与する阻害因子
SHILLA SYSTEMを活用したシリコーン・キャスト・テクニックについて
CASE 12-7
CASE 12-8
考察