目次
第1章 口臭症の国際分類
1.真性口臭症(Genuine Halitosis)
1)生理的口臭(Physiologic Halitosis)
2)病的口臭(Pathologic Halitosis)
2.仮性口臭症(Pseudo-Halitosis)
3.口臭恐怖症(Halitophobia)
第2章 臨床に必要な口臭の科学
1.口臭原因物質
2.口臭物質の生体毒性-患者の動機づけのために
3.生理的口臭の産生
1)VSC産生の口腔環境
2)その他の臭い物質の産生機序
4.病的口臭:歯周病口臭
1)VSC産生の部位
2)歯周病口臭の細菌学環境
3)歯周病口臭の特徴
5.全身疾患による病的口臭
6.トリメチルアミン尿症(Trimethylamineuria:TMAU)の口臭
7.ニンニク口臭
8.排卵周期と口臭
第3章 口臭の疫学
1.口臭に対する一般成人の関心度
2.口臭原因物質測定に関する疫学研究
1)一般成人の口臭の実態
2)口臭の性差
3)口臭と口腔常態との関連
4)年齢による口臭の強さ
5)唾液流量との関連
6)口臭の自己認識と実際の口臭との関連
3.口臭外来での病態分類別の患者分布
第4章 口臭の官能検査法
1.嗅覚の特徴と官能検査
1)嗅覚機能
2)臭い検出機構
3)官能検査に影響する嗅覚受容器の特徴
4)官能検査に影響する信号変換機構
5)臭いの順応と官能検査
6)臭いの交叉順応と官能検査
7)嗅覚に影響する因子と官能検査
2.VSC濃度と口臭強度:ウェーバー・フェヒナーの法則
3.UBC式官能検査
1)いわゆる口臭官能検査について
2)UBC式官能検査の仕組み
3)官能検査のための設定条件
4)UBC式官能検査の実施方法
5)官能検査値の臨床的解釈
6)UBC式官能検査の利点
第5章 口臭の診断補助機器
-いわゆる口臭測定器とガスクロマトグラフィーについて
1.ポータブル口臭補助診断機器とその応用
1)半導体ガスセンサー
2)その他のポータブル口臭測定機器
2.口臭測定用ガスクロマトグラフィー
1)使用機器と材料
2)分析法の実際
3)結果の判定
第6章 口臭質問票
1.口臭原因の設問
1)歯周病
2)唾液分泌減少
3)口腔粘膜疾患
4)舌
5)その他の疾患や薬剤
6)口臭の発現時間帯
7)その他の口臭原因
2.心理学的背景の設問
1)PSD(Psychosomatic Disease)口臭スコアの算定
2)その他の心身医学的設問
第7章 口臭症診断プロトコル
1.診療予約時の注意事項
2.口臭質問票応用の実際
3.問診の方法
1)導入
2)口臭に気づいた経緯
3)舌清掃について
4)心身症項目と患者のサポート
5)口腔以外の所見
6)口臭に関連するその他の問診
7)既住歴および家族歴
4.口臭測定の導入
1)事前説明
2)口臭検査の実施
5.口腔外診査
6.口腔内診査
1)顎運動の異常
2)粘膜所見
3)歯周病の診査
4)口腔衛生状態の診断
5)歯牙の診査
6)舌苔量の診査
7)唾液分泌量の診査
8)いわゆるスプーンテスト、デンタルフロステストについて
9)細菌学的検査
第8章 真性口臭症の治療
1.生理的口臭の治療
1)舌清掃法
2)歯磨剤・洗口剤の評価と選択
3)チューイングガムの効果
4)義歯口臭への対応
5)その他の口臭治療法
6)洗口剤の副作用
2.病的口臭の治療
1)口腔由来の病的口臭
2)全身由来の病的口臭
第9章 口臭患者への心理的配慮
1.診療前後の患者の変化
2.患者面接時の注意点
3.患者の転帰
4.心理(性格)テストの実施とその応用
5.保健指導のなかでの歯科医師・歯科衛生士の役割
6.診療室内で簡単に実施できるリラクゼーションの方法
1)唾液流出量を増加させるための口唇や舌の運動
2)緊張と弛緩の体験
3)腹式呼吸によるリラクゼーション
7.その他
第10章 仮性口臭症および口臭恐怖症患者の転帰
1.仮性口臭症患者の治療必要性(TN)4
2.口臭恐怖症患者の治療必要性(TN)5
第11章 一般歯科臨床における口臭臨床のあり方
1.いわゆる口臭患者の場合
2.その他の歯科疾患患者の口臭
3.口腔衛生指導や公衆歯科衛生と口臭
索引