目次
■第1章 初診から診察、診査(式守道夫/後藤昌昭)
1.デンタルチェアでの医療面接
2.初診患者へのインフォームドコンセント
3.セカンドオピニオンの対応
■第2章 パノラマX線画像の読み方(湯浅賢治/大関 悟)
1.パノラマX線写真の正常解剖
A.パノラマX線画像が描出されている方向
B.パノラマX線解剖
2.パノラマX線写真の障害陰影(アーチファクト)
A.解剖学的構造物による障害陰影
B.異物による障害陰影
C.被検者の動きによる障害陰影
3.パノラマX線写真の読影の基本
4.各疾患の基本的なパノラマX線所見
.嚢胞性疾患
.良性腫瘍および類似疾患
.悪性腫瘍
.骨髄炎
■第3章 口腔外科手術の基本(中嶋正博/覚道健治)
1.切開法
A.切開に用いる器具
B.切開時の基本事項
C.膿瘍の切開
D.各手術時の粘膜切開
2.止血法
A.一時止血法
B.永久的止血法
C.状態に応じた止血法
3.縫合法
A.縫合に用いる器具
B.縫合法
C.抜糸法
■第4章 口腔粘膜疾患(森 和久/又賀 泉)
1.口腔粘膜疾患の診断と治療:総論
2.口腔粘膜疾患の診断と治療:各論
A.水疱を主徴とする疾患
B.びらん・潰瘍を主徴とする疾患
C.壊死性潰瘍および壊疽を主徴とする疾患
D.白色および紅板性変化を主徴とする疾患および前癌状態とされる疾患
E.色素沈着を主徴とする疾患
■第5章 口腔癌を見逃さないために(中村誠司/大関 悟)
1.口腔癌の特徴
A.口腔癌の種類
B.口腔扁平上皮癌とは
C.鑑別診断
2.前癌病変と前癌状態の特徴
A.前癌病変あるいは前癌状態とは
B.癌化の兆候
3.診断方法
A.診断までの手順
B.生検の方法と適応
4.インフォームドコンセントの取り方
■第6章 顎骨の病変(仁木 寛/森田章介)
1.顎骨内の嚢胞疾患(仁木 寛)
A.嚢胞の分類
B.嚢胞疾患治療の流れ
C.患者への説明
D.治療法の選択
E.臨床の場で多く遭遇する嚢胞
F.とくに治療を必要としない嚢胞
G.嚢胞疾患と間違いやすい腫瘍
H.嚢胞壁の癌化(癌を併発)
I.顎嚢胞を認める症候群
2.腫瘍,腫瘍類似疾患および慢性骨髄炎(森田章介)
A.顎骨の透過性(吸収性)疾患
B.顎骨の不透過性疾患
■第7章 歯性感染症(冨永和宏/有地淑子/有地榮一郎/大関 悟)
1.炎症の進展に応じた特徴的症状と治療法(冨永和宏/大関 悟)
A.歯性感染症の成立と宿主免疫能
B.歯性感染症からの検出菌
C.歯性感染症に対する抗菌薬の選択
D.歯性感染症に対する外科的消炎療法(切開排膿術)の意義
E.外科的消炎術(切開排膿術)の実際
F.炎症の主座別分類と治療
2.画像診断による歯性感染の波及経路(有地淑子/有地榮一郎)
A.歯性感染の波及、筋膜隙の解剖
B.上顎歯の炎症波及
C.下顎歯の炎症波及
■第8章 顎顔面の外傷に対する対応(永山久夫/又賀 泉)
1.救命救急センターにおける顎顔面外傷症例の取り扱い
A.救急外来での顔面外傷患者の取り扱い
B.顔面,頭,頸部損傷の診断と処置
C.基本的な軟部組織損傷の処置
D.異物の迷入と歯槽部損傷の診断と処置
E.上下顎骨および丈「骨骨折の処置
■第9章 顎関節症(有家 巧/覚道健治)
1.診断の手順
2.治療の進め方(他の治療法の連携を含む)
A.I型およびII型
B.III型
C.IV型
D.治療のゴールと治癒のコンセプト
E.スプリント療法
■第10章 口腔外科小手術(角熊雅彦/大西祐一/覚道健治)
1.普通抜歯が難抜歯とならないためには
A.普通抜歯とは
B.難抜歯とは
C.普通抜歯が難抜歯となる理由
D.処置法
2.手際のより確実な埋伏智歯抜歯のコツ
A.全身的状態の把握
B.局所的状態の把握
3.歯根尖切除術
A.歯根尖切除術と歯根尖掻爬術
B.適応症
C.禁忌症
D.術式
4.歯槽骨整形
A.麻酔
B.切開線
C.粘膜骨膜弁の形成
D.骨削除
E.縫合
5.嚢胞摘出術
A.手術法
B.症例
6.小帯の手術
A.術式
B.症例
7.唾石摘出術(口腔内からとれる唾石)
A.治療
8.歯の移植、再植のコツ
A.歯の移植
B.歯の再植
9.手術の際の局所麻酔のコツ
A.歯科小手術の局所麻酔
B.概要
10.生検のコツ
A.悪性腫瘍が疑われる病変の生検
B.口唇腺生検
C.トレフィンバーを用いた顎骨内病変の生検
11.生検標本の処理保存法
12.病理組織検査申し込み用紙の書き方
■第11章 偶発症への対処(宮田 勝/坂下英明/又賀 泉)
1.トラブルへの対処法
A.上顎洞のトラブル
B.インプラント埋入偶発症例への対処
C.ドライソケット
D.抜歯後出血
E.知覚麻痺(訴訟とならないための対応)
F.抜去歯の誤飲、気管内迷入
G.過換気症候群
■第12章 全身疾患と口腔外科治療(中里滋樹/影向範昭/又賀 泉)
1.全身合併症を伴う抜歯-現在こう対応すればよいと考えられている
症例1:高血圧性脳血管障害
症例2:高血圧性脳血管障害
2.抗凝固薬、抗血小板療法中の投与薬剤は抜歯前に止めるべきか?
症例1:抗血栓療法中患者の歯根尖切除後の後出血
症例2:抗血栓療法下の歯科観血処置にまつわる脳塞栓症例
3.妊娠中の患者さんの抜歯と投薬はどうあるべきか?
4.糖尿病患者の抜歯と投薬はどうあるべきか?
症例:糖尿病患者の抜歯後感染
5.医科との病診連携の重要性
6.高齢者、小児、妊婦、授乳婦に対する投与の注意点
A.高齢者への薬物投与
B.小児への薬物投与
C.妊婦への薬物投与
D.授乳婦への薬物投与
7.合併症を有する患者に対する処方の注意点
A.アスピリン喘息患者への薬物投与
B.腎障害患者への薬物投与
C.肝障害患者への薬物投与
D.糖尿病患者への薬物投与
E.抗凝血薬服用患者への薬物投与
F.てんかん患者への薬物投与
G.胃・十二指腸潰瘍患者への薬物投与
H.心疾患(心不全,不整脈)の患者への薬物投与
I.高血圧患者への薬物投与
J.貧血患者、血液障害患者に対する薬物投与
索引