2023年2月号掲載
ストローマン・ジャパンの「顔」
インプラント歯科学、修復歯科学および口腔組織再生のグローバルリーダーとして業界を牽引し続けるストローマン・グループ(本社スイス・バーゼル)。2022年12月より日本法人の新社長に就任した北本優子氏(ストローマン・ジャパン株式会社代表取締役社長)は、日本市場でどのような舵取りをするのか。本欄では、グローバルにおける日本市場の位置づけや、2023年に注力したい取り組みなどについてうかがった。
北本:ストローマン・グループは、現在までとても堅実な成長を示すことができていて、グループの一員としてたいへんうれしく思います。今期(2022-2023)においても、世界各エリアの拠点が順調な成長を見せることができています。われわれ日本が所属するAPAC(アジア太平洋)地域においては、新型コロナウイルス感染症への対応をはじめとした中国の状況が不透明ななか、日本は2桁の成長を成し遂げることができ、APAC地域の中ではもっとも高い成長力を示しています。そして、その分非常に大きな期待と責任が日本に向けられています。
ストローマン・グループは、当社の製品・サービスをつうじて「人々の人生の可能性を引き出す」ことが企業としての存在価値という戦略の元、さまざまな取り組みを行っています。その目的達成のためには、お客様である歯科医療従事者をつねに中心に考える「顧客志向」をさらに強化していく必要があります。当社にとって「顧客」とは、第一に当社製品を採用いただく歯科医療従事者の皆様、そしてその先にある一人ひとりの患者さんです。
歴史とエビデンスの蓄積によって高い評価をいただいているストローマンインプラントはもちろんのこと、アライナー矯正「ClearCorrect」への投資や注力を行い、市場における存在感を高めていくことに取り組んでまいります。また口腔内スキャナー(IOS)、それに関連するソフトウェアを含め、個々の製品のご提案のみならず包括的なソリューションとしてお客様へご提案できる体制を目指しております。 本年は、ストローマン・グループが力を入れてまいりました大きな柱の1つである「Education(教育)」の分野においても、引き続きフォーカスしていきたいと考えています。特にきたる7月には「Straumann Forum 2023」を東京において開催する予定です。そのような機会をはじめ「技術・知識」の習得のみならず院内のマネージメントまでを含めた、お客様とともに成長できるような包括的なプログラムを充実させることも必要ではないかと考えています。
ストローマン・グループには、日本のインプラント治療を牽引されているオピニオンリーダーの先生方にEducationの部分で多大なご協力をいただいております。このトップスピーカーの先生方に続き、日本の歯科治療のすばらしさを世界に発信できる次世代の先生を発掘し、ともに成長していくこともストローマン・ジャパンの責務であると考えています。