企業|2022年10月5日掲載
ストローマン・ジャパン(株)
The 1st ClearCorrect Users Meetingが開催
2017年の販売開始から多くのユーザーを集めるアライナー矯正治療システム「ClearCorrect」初のユーザーミーティングとなる本会では、槇 宏太郎氏(昭和大学教授)を座長に、甘利佳之氏、丸尾勝一郎氏、甲斐拓也氏、文野弘信氏(すべて東京都開業)、田中譲治氏(千葉県開業)、窪木拓男氏(岡山大学教授)の6名の講演が行われた。
参加者がほぼ一般歯科医(以下、GP)であることから、矯正歯科治療と他の治療を併用した演題が多く見られた。なかでも甘利氏は、アライナー矯正治療の適応範囲には限界があること、検査診断は歯科医師の責任となることを述べ、「治療計画立案をメーカーまかせにせず、適切な治療のためには矯正歯科治療における基本的な資料採得は必須。顎運動や軟組織も含め検査診断を行うべき」と主張した。
また文野氏は、ブラケット矯正治療とアライナー矯正治療の特徴を車の運転システム(AT・MT)にたとえ、それぞれの矯正装置がもつ歯列移動の特性を解説。あわせて歯科医師がデジタルデンティストリー技術の進化に順応することの重要性についてもふれた。
最後に槇氏が登壇し、アライナー矯正歯科はGP、矯正医、患者の三者三様に狭窄した視点でしかとらえられていない現状を述べつつも、「これらの問題は、今後の技術革新により解決されていくものであり、そこに矯正歯科の未来がある」と本会を締めくくった。