関連キーワード

企業|2021年6月4日掲載

ウエルテック株式会社

Doctorbook academyとのタイアップウェビナー開催

写真左より講師を務めた仲野氏と天野氏。
写真左より講師を務めた仲野氏と天野氏。
 4月11日(日)、ウエルテック×Doctorbook academyタイアップウェビナーが「デンタルバイオロジー 歯科衛生士に伝えたいライフステージに応じた対応」をテーマに、仲野和彦氏(大阪大学大学院小児歯科学教室教授)と天野敦雄氏(同大学大学院予防歯科学教室教授)を招聘し、オンラインにて開催された。

 まず仲野氏が、小児における口腔衛生指導の重要性を解説。その中で氏は、う蝕と歯周病の基本知識として、ミュータンス菌の伝播からう蝕が発生することや、グラム陽性レンサ球菌と糖が反応して酸をつくり出し、脱灰が起こることでう蝕が発生するメカニズムを詳説。その対策として、歯みがき指導や食事指導、フッ化物塗布を挙げた。また若年層におけるそれぞれの年齢別定期健診のポイントを挙げ、歯周病と全身疾患の関連性やう蝕と歯周病に対するアプローチについてわかりやすく解説した。

 続いて、天野氏は歯周病は完治しないこと、歯周病の治療と予防のための知識や技術を解説。氏は、歯周病の発症要因のキーワードとしてMicrobial shift(細菌の変化)を挙げ、栄養、温度、嫌気度の変化で病原性が高まることを強調。その後、新人歯科衛生士が起こしがちなミスを挙げ、SRPの正しい方法と天野式のスケーリングを解説。最後に患者さんとの付き合い方として、「消極的アプローチ」や「親しくなる」、「ゴールを低く設定する」などを挙げるとともに、「伝える」から「伝わる」ための患者指導をアピールした。

 講演終了後の質疑応答も両氏はていねいに答えるなど好評となった。