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社会|2021年12月2日掲載

クインテッセンス出版(株)

藤澤政紀氏によるWebセミナーが開催

受講者の質問に回答する藤澤政紀氏。
受講者の質問に回答する藤澤政紀氏。
 10月27日(水)、藤澤政紀氏(明海大学歯学部機能保存回復学講座クラウンブリッジ補綴学分野教授)によるWebセミナー「前歯部補綴治療の守備範囲を広げる」(ヘンリーシャインジャパンイースト株式会社〔加藤大慶代表取締役社長〕、クインテッセンス出版株式会社〔北峯康充代表取締役社長〕共催、クラレノリタケデンタル株式会社〔山口里志代表取締役社長〕協賛)が開催された。本セミナーは、本年3月に発刊された書籍『保険診療でできるメタルフリー修復治療ー全歯種対応・CAD/CAM冠のすべてー』(小社刊)の内容をベースに、著者の1人である藤澤氏によって行われた。

 まず導入として、歯種ごとのCAD/CAM冠の保険収載の流れやそれぞれの保険点数、また各社の前歯部CAD/CAM冠用ブロックの種類などが紹介された。

 次に、CAD/CAM冠を自費診療のジルコニアクラウンと保険診療の硬質レジン前装冠で比較し、それぞれメリット・デメリットを述べた。予後を左右する因子として支台歯形成、接着操作を挙げ、なかでも対合歯とのクリアランスが重要であると解説した。

 その後は、上顎右側側切歯と犬歯の2歯にCAD/CAM冠を装着した症例を提示し、動画を用いて支台歯形成と個歯トレーを用いた印象採得の解説を行った。そしてクラウンの試適、なかでも咬合調整のコツについて詳細に示すとともに、装着操作およびキャラクタライズの方法についても詳説した。

 講演後の質疑応答では受講者より質問が多数寄せられ、CAD/CAM冠への関心の高さがうかがえた。